公務員を10年勤めてから、30代半ばで民間企業へ転職して5年目のユウキです。
公務員の仕事が好きになれず、転職したい方への参考になればと思い、ブログを書き始めました。
私が公務員をやめた理由や自己紹介はこちらの記事にまとめていますので、もしご興味あればご覧ください。
「公務員の仕事が面白くない……」
「この仕事をあと30年、40年も続けるのはイヤ」
「でも年収が下がりそうだから転職はできない……」
「公務員でいたら給料は上がり続けるし、ガマンして続けてたほうが良いのかな……」
と思うこと、ありませんか?
公務員辞められないって人は、年収下がるのがイヤって人が多いよね
この記事では公務員から転職するとき、どう年収アップを実現するかを解説していきます。
公務員と民間企業を両方を経験した私から、
「公務員からの転職でも、年収を上げる方法を知りたい」
という方向けに書いていきます。
結論としては、次とおりです。
- 年収の高い業界を選ぶ
- 内定を2つ以上獲得し、比較する
- 転職エージェントを使って年収交渉する
「公務員は転職できない」
「公務員は民間では使えない」
など色々言われますが、公務員はもともと難関の試験を突破した人たち。公務員と民間両方を経験した私からすると、公務員は基礎能力が高い人が多いです。
公務員になると能力が下がるわけじゃないもんね!
公務員として働くなかで調整能力、文章作成能力は磨かれてるよね
この記事を読めば
- 公務員から民間への転職は可能
- 公務員から民間へ転職するとき年収アップを実現する方法
が分かりますよ。
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公務員から転職するときでも年収アップは可能
公務員から民間企業への転職では、年収アップは難しいですが可能です。
年収アップが難しい理由は下の表で言うと、公務員から民間への転職が
- 異業種
- 異職種
となり、下の表で右上の難易度が高くなるためです。公務員だからではありません。
民間から民間への転職でも、業界が違ってしかも職種が企画から営業に変わったりすると、給料が下がることが多いよね
同じ業界と業種じゃないから、その人が活躍できるかも分からない……だから転職後すぐは給料が低くなりがちね
公務員からの転職でも年収アップするために必要なのは、つぎの3つのポイントです。
年収を上げるにはシンプルにこの3つを実施すればOKです。
転職エージェントにネットで簡単に登録するだけで、求人の給料などの詳細が確認できますよ
具体的には、今の仕事をしつつ、給料が上がる仕事を探すのがベスト。
もし年収アップの転職先が見つからなかったら、公務員の仕事を続ければいいだけです。
公務員を辞めてから転職先を探すのはオススメしません。
次に、上記で紹介した年収アップするための具体的な3つのポイントについて説明していきますね。
年収の高い業界を選ぶ
民間企業では
- 年収の高い業界
- 年収の低い業界
が分かれています。
給料アップするには、年収が上位に位置する業界の企業を目指しましょう。
具体的にどの業界が年収が高いの?
転職サイトDODAの記事「年収の高い業種は?平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」によると、以下のとおり業界によって平均年収が100万円以上違います。
(出典:DODA)
転職の最大の目的が年収アップなら、転職サイトでは業種や年収で条件を設定しましょう。
私が使っている転職サイトDODAでも、年収含めて以下の条件で簡単に求人が検索できますよ。
- 年収(例:500万円以上)
- 勤務地(例:首都圏)
- 職種(例:事務職)
内定を2つ以上獲得し、比較する
内定を2つ以上獲得すると、2社の年収を比較して高い方を選べます。
もし提示された年収が
第1志望の年収 < 第2志望の年収
だった場合には、第1志望の会社に第2志望から提示された年収を示して
「他で内定をもらっており、この金額以上なら御社に入ります」
と交渉することができます。
他社から提示された年収は強力な年収交渉ツールになりますよ!
企業からすると内定を出したのに他社に行かれてしまうのが一番困るもんね
マイナビ転職によると、応募者100人に対して、内定を得られるのは4~5人とのこと。
ということは内定もらえる確率は4~5%ですので、2社から内定をもらうには40社から50社へ応募する必要があるということですね。
自分の2回目の転職(民間→民間)の結果をまとめると、
- 書類選考通過率:10.7%(3社/28社)
- 一次面接通過率:67%(2社/3社)
- 二次面接通過(内定)率:100%(2社/2社)
でしたので、内定獲得率は7.14%でした。
自分の転職活動の景観からも、内定獲得率4~5%というのは納得できます。
転職エージェントが「とにかく応募数を増やしてください」と煽ってきたのも、内定が獲得できる確率が低いからなんですよね。
転職エージェントから40社くらいには応募しろと言われても、そんなに応募しなきゃいけないのかと信じられなかったよね……
実際に転職活動してみて、転職エージェントが正しかったんだと実感したね
転職エージェントを使って年収交渉する
私たち求職者が無料で使える転職エージェントを活用すれば、同じ仕事でも給料アップを目指すことができます。
内定をくれた企業に
「年収はこれくらい欲しい」
「もう少し給料を上げてほしい」
とはなかなか言いにくいですよね。
自分から企業側に直接伝えるのではなく、転職エージェントに伝えることであなたの代わりに企業と年収交渉をしてくれます。
お金の話って自分からはしづらいから、ありがたいね!
例えば私も使っているDODAだと、面接後アンケートが送られてきます。
下の画像のように、「最低年収」「希望年収」「希望月収」もアンケートに入っているので、エージェントと会話せずとも希望を伝えることができます。
以下の画像は自分が実際に送ったアンケートです。
「転職エージェントは本当に無料で使えるサービスなの?」
と不安になる方もいるかもしれません。
転職エージェントは採用する企業側からお金をもらっているため、転職希望者は無料で使えるんですね。
転職エージェントは安心して頼ってOKです!
DODAだけじゃなくて、リクルートエージェントなど他のエージェントでも年収交渉してくれるよ!
あまりに多くのエージェントに登録するとやりとりだけでも時間を取られます。私は一時期3つのエージェントと同時期にやり取りしていて、どのエージェントと何を話していたのか分からなくなってしまいました……
いくつかのエージェントと面談してみて、相性の良いエージェント2つくらいに絞っていけばOKです。
公務員から民間へ転職するデメリット
公務員から民間へ転職するデメリットもあります。主なものを3つあげると、
- 公務員の安定を失う
- お金が借りにくくなる
- 仕事になれるまでが大変
となり、転職も良いことばかりではありません。
転職したら悩みが全て解決するってわけじゃないんだね
「転職したあと、新しい仕事についていけるのか不安……」
という方もいますよね。
仕事に慣れるまでは大変だけど、異動の多い公務員なら新しい仕事も普通の人以上に早く覚えられるはず!
4年前に公務員から民間へ転職したときには、意外とすぐに仕事に慣れて、上司からの評価も上々でした。
公務員のときには残業まみれで余裕のなかった生活が、人間らしい生活に戻ることができました。
そのほか私の生活が転職でどう変化したかについては、【実体験】公務員から転職してよかった!後悔は3つだけでご紹介していますので、転職後どうなるか不安な方は読んでみてください。
【体験談】公務員から初めての転職と2回目の転職活動
公務員から初めての転職活動
公務員から初めての転職活動は書類選考で落ちてしまうことが多く、精神的に辛いものでした。
「もう民間への転職は無理なのかも……」
と心が折れかけていたところで転職エージェントに職務経歴書添削を依頼しました。
その後面接対策もしていただき、無事民間企業への転職ができました。
公務員から民間への転職活動は
- 頼れる人が周りにいない
- 初めての転職活動で何したらいいか分からない
- SNSでは「公務員は民間では使えない」と言われている
などなど、とにかく大変でした。
初めての転職活動はとにかく大変で、つまづくところが多いです。
- 公務員を辞めた知り合い
- リクルートエージェントなどの転職エージェント
など、他の人の力を借りて進めていくのがベストです。
二度目の転職活動
2度目の転職活動では、興味のある仕事内容だけでなく、年収が130万アップで転職先から内定を頂けました。
転職活動が2回目で慣れたのもあって、初めての転職より気軽に転職活動ができてます
転職エージェントからの求人紹介も公務員だったときに比べて2倍くらい多い感じね!
選択肢がたくさんあって選べるというのがありがたいですね。
と言いつつも、転職先に応募しても必ず内定をもらえるわけじゃありません。
内定までには不合格通知はたくさんいただきました……ここで諦めなくてよかった。
私が使った転職エージェント
私が公務員から民間へ転職するときに使った転職エージェントは以下の2つです。
転職エージェントは以下2つの理由から複数登録が基本です。
- エージェントによって取り扱っている仕事が違う
- 担当との相性が合わないことがある
2つの転職エージェントをそれぞれ解説していきます。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは転職エージェントでは大手の一つ。紹介している案件数も豊富なので選ぶ幅が広がります。
公務員から民間への転職活動のとき、私は書類選考に必須の職務経歴書の添削をしてもらいましたね。
リクルートエージェントからもらった職務経歴書の改善ポイントは次のとおり。これを直したら書類選考を通過し、内定を獲得できました。
- 公務員として取り組んだ課題、検討内容や手段、実績を明確にかつ簡潔に整理する
- コンピテンシー(仕事を遂行するための能力や知識)を明確にする
いただいた添削の一部をご紹介します。
①については、
公務員の場合、業務の性質上、あまり実績という概念がないので難しいかもしれないが、ちょっとしたことでも良い
②のコンピテンシーについては、
「単にこんな業務をやってきました」と事実だけが記載されていても意味がない。あくまでその根幹にある「あなた自身の思考方法」や「行動パターン」が企業側としては知りたいので、そこをきちんと書くこと
無料でこんなに添削していただいて良いのかと不安になるくらい、親切に見ていただきました。リクルートエージェントに無料で登録すれば、職務経歴書の添削や面接の練習までしてくれます。
リクルートエージェントはひとまず登録しておいて損はない転職エージェントですね。
DODA
DODAも最大手の一つ。他の転職サイトに掲載のない仕事が多いのが魅力です。
2回目の転職活動はここをメインに使っており、年収100万以上アップの案件に応募中です。
DODAもさすが大手でしっかりとしたサポート体制。最初の面接が終わった後、添付画面のようにアンケートが送られてきます。
このアンケートでは
- 入社意欲
- 年収希望
- 転職エージェントにフォローしてほしい点
など、応募した企業に直接聞きづらい点をカバーしてくれるのがありがたかったです。
リクルートエージェントとDODAの2つに登録しておけば、ほとんどの求人をカバーできるんじゃないかと思います。
二回目の転職活動でお世話になっているDODAのエージェントさんは、ほとんど電話をかけてこないので助かってます。
電話が必要な場合も何日も前にメールで
「この時間で電話よろしいですか?」
って聞いてくれるのもありがたい。
仕事中に電話かかってくることもないから、本業の邪魔にもなりません
別のエージェントはガツガツ電話かけてくるので、電話が嫌な人は気をつけたほうが良いかもしれません。
会社というよりはエージェント個人の方針の違いかもしれません。
複数のエージェントに登録してみて、合うエージェントに絞っていけば良いかなと。
【まとめ】公務員から転職で年収アップする方法
公務員から転職するとき、年収アップが可能かについてまとめると以下のとおり。
- 公務員から民間への転職で年収アップは可能
- 年収アップのための3つのコツ
- ①年収の高い業界を選ぶ
- ②内定を2つ以上獲得し、比較する
- ③転職エージェントを通して給与交渉する
とは言え公務員から民間への転職はなかなか選考に通らず、年収アップを条件とするとさらに時間がかかるのも事実。
私や元公務員の友人が取った戦略は、
- 年収アップできなくても興味のある分野に転職する
- 2,3年でスキルを身につけたあと、年収アップの転職を狙う
という方法です。
公務員から民間への初めての転職より、民間から民間への転職は以下のとおりラクに進められます。
- 職務経歴書の書き方や面接対策が分かっている
- 民間企業で働いた経験があると求人紹介がきやすい
- 公務員時代より残業も減り、転職活動に使える時間が多い
最初の転職は「次の職場でやっていけるのか」すごく不安だったよね……
2回目の転職は初めての転職よりラクに転職活動できるようになってますよ!
公務員という仕事にしがみつかなくても
- いまの生活を維持できる年収
- 残業を減らして家族との時間
上記の2つを手に入れられる転職先は必ずあります。
好きでもない仕事を30年、40年続けて、一度しかないあなたの人生を使ってしまうのはもったいないと思いませんか?
公務員の仕事が合わない人もいるよね。
公務員以外の仕事もやってみて、自分が楽しいと思える仕事を見つければいいんじゃないかな。
いまの時代、公務員を辞めることは珍しいことではありません。
2018年だけで、約45,000人の公務員が普通退職(定年退職、勧奨退職以外)している時代です。(総務省 令和元年度地方公務員の退職状況調査)
自分が公務員から民間へ転職してみて感じたのは、
- 自分が楽しいと思える仕事もある
- どんな仕事も大変なことはあるが、好きな仕事なら頑張れる
- 周りから反対されても、自分が興味のある民間企業へ転職して良かった
この3点です。
周りの意見は聞き流すくらいでちょうどよいですね。
自分の人生を決めるのは自分だけです。
考え抜いて、公務員として働き続けるのもアリだと思っています。
ただその前に、公務員以外の選択肢を知っておいて損はありません。
少しでも好きな仕事、興味の持てる仕事をすることで、人生がきっと楽しくなるはず。
「転職先をどうやって見つけたら良いかも分からない」という方向けには「【公務員から民間】転職先の見つけ方」で私が実践した転職先の見つけ方をご紹介しています。
あなたの人生が転職によって楽しく、充実したものになることを願っています。
それでは、また。