公務員を10年勤めてから、30代半ばで民間企業へ転職したユウキです。
公務員の仕事が好きになれず、転職したい方への参考になればと思い、ブログを書き始めました。
私が公務員をやめた理由や自己紹介はこちらの記事にまとめていますので、もしご興味あればご覧ください。
「公務員から転職したい。でも年度途中では退職できない……」と思っていませんか?
人手不足だし、年度末じゃないと退職させてもらえないんじゃないかな……
結論、年度途中であっても公務員は辞められます。お勤めの県や市町によりますが、退職の30日前に退職を伝えれば問題なく退職ができるところが多いです。
実際、私も年度途中の6月末で退職しました!
この記事では年度末で公務員を退職した私の経験も含めて
について書いていきます。
ちなみに私は
- ・30代なかば
- ・転職経験なし
- ・特別なスキルなし
- ・妻子持ち(妻は専業主婦)
という状態から民間企業へ転職し、5年目の会社員です。
同じような境遇の方のお役に立てれば幸いです。
この記事を読めば
- ・年度途中でもやりたい仕事に転職できる
- ・今の職場に気を使いすぎない退職ができる
- ・転職するまでの間、気まずい思いをしなくて済む
ようになりますよ。
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公務員でも年度途中で退職できる
公務員であっても、年度途中での退職は可能です。
「年度途中で退職してはいけない」という法律や条例はありません。
退職したいと上司に伝えたら「年度末じゃないと困る」と言われたんだけど……
上司から何と言われようと、「退職の◯日前に申し出ること」という各役所の服務規定さえ守れば、問題なく退職ができます。
ちなみに私の元職場は、「退職の30日前に申し出ること」が服務規定で定められていました。
他の職場も以下のとおり、退職希望日の30日前としているところが多そうです。
服務規定は「最低限」守るべきルールなので、これさえ守れば退職はできます!
ただし、次に述べるように退職を伝える時期については「早ければ早いほど良い」と私は考えています。
退職を伝えるタイミングは内定が出たらすぐに
転職活動の結果、内定を受諾することが決まったら、今の職場にできるだけ早く転職希望を伝えましょう。
私は内定が出た翌日には直属の上司に退職を伝えました。
- ・当初の退職希望日は年度末の3月31日
- ・退職を伝えたのは退職希望日の2ヶ月10日前
でしたね。
年度末での退職を希望していたものの、退職交渉が長引いて6月末の退職となりました。
現在の職場にできるだけ早く伝えるべき理由は、次の3つです。
それぞれ詳しく書いていきますね。
今の職場が退職後の体制を整える時間が増える
退職を伝える日が早ければ早いほど、あなたの退職後の体制を整える時間が増えます。
一人退職者が出ると、どこか別の場所から後任を異動させないといけないよね……
いまはどの職場でも人手に余裕がないからね……
退職希望を伝えてから退職までの期間が短いほど、あなたの後任がつく可能性は低くなるのは事実。
あなたの退職は、どうしても人事や今の職場の同僚に一時的に負担を与えてしまいます。できるだけ迷惑をかけないためにも、1日でも早く退職を伝えましょう。
「なぜ早く伝えなかったのか」とあとでモメなくて済む
内定をもらってから退職を伝えるまでの期間が長いほど、直属の上司や人事との退職交渉の過程でモメなくて済む可能性が高まります。
転職する時期は仕方ないとしても、内定をもらってから退職をいつ伝えるかは自分で決められるもんね
すぐ伝えたほうが印象がいいよね
私が公務員7年目のころ、東京都庁へ転職することが決まった方がいました。
8月ごろには内定が出ていたにもかかわらず、上司に伝えたのは翌年の2月。
もちろん上司に「なぜ今まで黙ってたんだ!」ってめちゃくちゃ怒られてましたし、人事が後任をつけるのも相当大変だったようです。
その退職者のポストは欠けると困るポストだったので、1か月前に伝えても後任がついていました
退職する時期は、転職先の会社からいつ内定がもらえるかによって決まりますので、自分でコントロールするのは難しいもの。
公務員を辞めていく人が今の職場にできることは、内定受諾を決めたあとすぐ職場に伝えることですね。
気をつかいすぎなくて良いってことね!
職場にできるだけ早く退職を伝えるだけで十分!
公務員になったからといって
- ・「一生その組織で働きます」と約束してない
- ・法律などのルールで一生辞められないと決められてない
わけですから、それ以上のことはする必要ないんですよ。
公務員は責任感が強く、色々と気にしてしまう方が多いもの。あまりに気をつかいすぎると、自分のメンタルが削られます。良い意味で「適当」に考えるようにしましょう。
伝えづらいからこそ、早く伝えたほうが精神衛生上良い
退職の話は上司にとっても伝えづらいですよね。
「いつ伝えようか……」と悩む日々は精神的に相当キツイです。
退職者が少ない公務員だとなおさらですね。
私自身、内定受諾を決めてから数日で直属の上司に伝えたわけですが、そのあいだ毎日上司の顔を見るたびに気が重くなるのを感じていました。
上司に伝えなかった日はたった数日なのに、相当精神的に辛かったですね。
隠し事をしている感じがして、落ち着きませんでした……
伝えづらいことでも、内定を受けることを決めた以上、いつかは伝えなければなりません。
伝えるのを後にすれば退職交渉がスムーズになる、なんてことはないです。
むしろ、伝えるのが遅れるほど、
- ・後任が確保しづらくなる
- ・退職できる日が伸びてしまう
- ・上司から「転職することを隠していた」と思われる
など、良いことは一つもありません。
早く伝えたほうがスッキリして良いですよ
気が重いことほど、早く済ませたいね
退職を伝える順番は直属の上司から
退職をまず伝えるべき人は直属の上司です。そのあとは上司が適切なルートで課長や人事課に伝えてくれます。
伝える相手として例をあげると、
- ・自分が主事なら直属の上司の主任
- ・自分が主任ならその上の主査
上記のように、自分の役職に応じて直属の上司に退職意向を伝えましょう。
決して直属の上司より先に課長に伝えたり、人事課に退職意向を伝えてはいけません。
その理由は、直属の上司が「部下の退職について聞いてない」と判断され、直属の上司のメンツは丸つぶれになるから。
退職って重要な情報だから、結局すぐに直属の上司にも伝わっちゃうんだよね……
「慕ってくれていると思っていた部下が、直属の上司の自分に退職を伝えてくれなかった……」となると、今までの信頼関係はなくなってしまいます。
退職を伝えてから実際の退職日までは1ヶ月以上ある場合が多いので、気まずくならないようにしましょう。
直属の上司とは毎日のように話すから、関係悪くなると職場に行きたくなくなるよね……
直属の上司にまず伝えるようにしないとね
退職交渉の進め方
転職先からの内定を得たあとは、退職交渉が待っています。
長年お世話になった組織ですし、退職までの期間も1ヶ月以上はあることが多いので、円満に退職したいですよね。
退職交渉って大変なのかな……?
自分の場合は、転職活動より精神的にキツかったです……
転職先からの内定をもらった後、退職までの流れは以下のとおりです。
- 公務員として働きながら転職活動&内定獲得
- 辞める時期は内定先に合わせる
- 上司と面談し、退職意向を伝える
- 人事担当者と面談
- 退職願などの事務手続き
上記では③から④が退職交渉にあたります。④を終えてしまえばあとは自動的に進むので、④までが頑張りどころです。
退職交渉の詳しい進め方については「【公務員の辞め方】転職活動の開始から退職願の提出まで」で、私自身の経験もふまえて解説しています。
できるだけスムーズに、もめずに辞めたいと思っている方の参考になればうれしいです。
【まとめ】公務員でも年度途中の退職はできる
公務員でも年度途中の退職は可能です。
この記事で伝えたいことをまとめると、以下のとおりです。
- 年度途中の退職は可能
- 多くの自治体では退職希望日の1か月前に上司に伝える必要あり
- 職場の服務規定を確認し、何日前に伝えればよいか確認
- 内定が出たら、上記の期限にかかわらずできるだけ早く上司に退職を伝える
- 退職を伝える順番は直属の上司から
「年度途中の退職は今の職場に迷惑がかかる……」
それは事実だとしても、4月から転職先で勤務を開始するのは至難の業です。民間企業では通年で採用活動をしていますし、内定が出たら「できるだけ早く来て欲しい」とほぼ間違いなく言われます。
人が足りないから中途採用しているんだもんね
3ヶ月も4ヶ月も待ってくれる企業は少ないよね
確かに年度末で退職したほうが後任が付く可能性は高いのかもしれません。
ただ、今の職場の都合にそこまで合わせる必要があるのでしょうか?大切なのはあなたのキャリア、人生だと私は思います。
仮に後任がつかなくても、それはあなたの責任じゃなくて、職場の責任だよね
どうしても欠かせないポストなら、年度途中の退職でも後任はつけるよね
地方公務員だけで、2021年度に49,767人の普通退職者が出ている時代です。(総務省 令和3年度 地方公務員の退職状況等調査)
人事は退職者が出る状況には慣れているものです。
空きとなる予定のポストを優先順位付けして、人員を割り振っていきます。
後任がつかなければ「他のポストよりも優先順位が低い」と人事が判断しただけだよね
後任がいなくてもあなたの責任じゃないですよ
転職活動を始めるのは早ければ早いほど良いです。
私は30代で転職しましたし、知り合いは40代で公務員から転職できていますが、年齢が低いほど転職に有利なのは事実。
転職サイトや転職エージェントを上手に使って、少ない時間で効率的に転職活動をしていきましょう。
大手のリクルートエージェント、DODAなどの転職エージェントは完全無料。
ネットですぐ登録できて、エージェントとの面談をしなくても求人が出ている仕事の給料や業務内容が見れます。
今の職場に遠慮して、あなたの長い人生、キャリアを好きでもない仕事に使いつづけるのはもったいなさすぎます。
少しでも好きな仕事、興味の持てる仕事をすることで、人生がきっと楽しくなるはず。
ちなみに私の転職前後の変化については、【体験談】公務員から民間への転職はきついのか?結果→仕事が楽しく&残業激減で詳しく記載しています。
あなたの人生が転職によって楽しく、充実したものになることを願っています。
それでは、また。