公務員を10年勤めてから、30代半ばで民間企業へ転職したユウキです。
公務員の仕事が好きになれなかった私が、転職したい方への参考になればと思い、ブログを書いています。
私が公務員をやめた理由や自己紹介はこちらの記事にまとめていますので、もしご興味あればご覧ください。
「仕事も面白く感じないし、自分は公務員に向いてないんじゃないか……」
「でも転職もできる気がしない……」
「安定した給料をもらえる公務員の仕事。もったいなくて辞められない……」
と悩んでいませんか?
同期は仕事が楽しいって言ってる……わたしは何年やっても楽しく感じられないのに……
公務員に向いてないと思っても、給料も安定しているし、このまま公務員続けたほうが良いのかな……
と迷っているあなたへ、公務員に向いていない人の特徴など次の3つをこの記事では詳しくまとめています。
私は10年間公務員を続けたあと、民間企業に転職して今は5年目。
退職後は元同僚など7名から公務員から民間への転職に関する相談を受け、うち4名が転職しました。
今は4名とも、「公務員から転職してよかった」といきいきと働いています。そしてその4名全員、この記事で紹介する「公務員が向いていない人の特徴3選」を2つ以上満たしていますので、この特徴に当てはまるなら公務員を辞めたほうが楽しく働ける可能性大です。
この記事を読めば
- 公務員が向いていない人の特徴3選
- 公務員に向いている人の特徴3選
- 「公務員に向いていない」と思ったときにすべき3つのこと
ことが分かりますよ。
※このサイトでは提携しているアフィリエイト広告を掲載しています
公務員が向いていない人の特徴3選
民間に転職してみて、
「こういう人は公務員向いてないな……」
「民間のほうが楽しく働けそうだな……」
と思う特徴が以下の3つです。
私も上記の①と③に当てはまっていました。それぞれ詳しく解説しますね。
やりたいことが決まっている
「自分はこれが好き」
「この仕事をずっとやりたい」
とやりたいことが決まっている人は、公務員には向きません。
公務員には2-4年おきに異動があることが通常であり、
- 受付窓口から土木工事、福祉事業まで幅広い仕事がある
- そのなかで希望の課や係に配属されることは珍しい
- 仮に配属されても、数年以内に異動があり仕事が変わってしまう
という特徴があるからです。
市役所の知り合いは、22歳で入庁してから15年かかってやっと希望の課に行けたみたい
苦労して勉強した知識や人間関係も、異動のたびにリセットされて、またゼロからのスタートになっちゃうんだよね……
自分の仕事ぶりに応じた評価と給料がほしい
「自分の仕事ぶりを給料に反映させてほしい」
「成果を出した分だけ評価してほしい」
そう思う方には公務員は向きません。
公務員の給与システムは
- 若いころは仕事の割に給料が低い
- 年功序列でじわじわと上がっていく
- 上司の評価が良くても給料や昇進の差は小さい
からです。
暇な課で毎日定時上がりしている同期と給料ほとんど変わらないんだよね……
同じ課の「働かないおじさん」よりも給料が10万、20万も低いってやるきなくなるよね……
働きぶりや成果を評価して給料に反映させてほしいと思う人にとっては、公務員の世界は「割に合わない」と思うことが多すぎます。
ストレスを多く抱える前に、転職したほうが楽しく働けると思いますよ。
失敗を恐れず挑戦したい
国、県、市町村全てに共通して失敗を恐れる傾向があります。失敗を恐れず挑戦したい方には、失敗を許さない行政の体質がストレスになります。
失敗を恐れる理由は
- 活動が税金で支払われている
- 「ムダ」と思われる活動は批判されることが多い
この2つが理由で、行政組織は民間企業に比べてとにかく慎重になりがちです。
簡単な通知文でも、外に出す前に係長、課長、部長と何人も決裁取らないといけないよね……
「こうしたら良いのに」と提案しても、「前例がないから」で却下されちゃうことも多いね……
公務員の組織で何かを変えるのは相当な労力、時間がかかるもの。「こうした方が良い」と思っても、イチ担当者ではやり方は変えられないことがほとんどです。
課長など管理職クラスになっても、正直変えられることは少ないのではないかと思います。
管理職になるころには組織にすっかり染まっちゃってて、改善アイデアも出てこないかもね……
公務員に向いている人の特徴3選
「公務員を辞めたい」
そう思っていたとしても、次の3つの特徴を持つ人は公務員を続けたほうが良いです。
- 安定した給料を定年まで受け取りたい
- 同じ場所に定住したい
- やりたいことが決まっていない
定年の60歳まで、毎年給料が上がっていき、基本的には同じ市内でずっと働ける職場は地方では貴重です。
例外として県や国への出向もありますが、確率は低いので、ずっと引っ越しせずに自分の家で暮らせるのはありがたいポイントですよね。
また、公務員は2-3年ごとに全く異なる分野で働くことができます。
市役所の友だちだと、年金課→農政課→秘書課広報室と、色んな仕事をさせてもらってるよね
いろんな部署を経験することで、自分が何に興味があるのか見つかるかもね!
人って「自分が何に興味があるか」って分からないものなんですよね。
公務員として色んな仕事をやらせてもらうなかで、
「この仕事は楽しい」
「人が苦労するのに自分はラクにできる」
という仕事が見つかるかもしれません。
自分のやりたい仕事が見つかるまでは公務員を続けるのもアリだと思います。
「公務員に向いていない」と思ったときにすべき3つのこと
「公務員に自分は向いてないかも……」
と思ったときにまずしていただきたいのは以下の3つです。
それぞれ詳しく解説しますね。
興味がある分野の企業や団体を探してみる
「これは面白そう」と思える分野があれば、その分野で働く企業やNPOなどの団体を探してみましょう。
ボランティアなど無償で働く活動なら、公務員でも参加可能です。
面白そうな企業が見つかれば、
- 企業HPをインターネットで見てみる
- 企業の株を購入して株主向けの情報をもらう
などにより企業がどのような仕事をしているのか、さらに調べてみるのがオススメです。
「ここで働きたい!」と強く思える企業があれば、求人に応募してみてもいいよね
仮に選考で落ちたとしても公務員を続ければいいだけなので、ノーリスクです。
評価してもらったあとに欲しいものは何なのかを考える
「自分の働きを正当に評価してほしい」
と思っている場合には、評価してもらって自分は何が欲しいのかを考えるのがオススメ。
働きぶりの評価に応じて得られるものとしては、公務員でも以下の3つがありますね。
- 昇進する
- 給料が上がる
- 出世コースを歩む
仕事ぶりに見合った給料が欲しい人は、年齢でほぼ給料が決まっちゃう公務員を続けるのは辛そうだね……
一方、評価に応じた出世が望みの場合、公務員として働き続けるのもアリです。若いうちに管理職になるのは難しくても、上司や周りの人が注目するほどの成果を上げ続ければ、
- 花形と言われる部署を歴任
- 年齢を重ねたときに限られた管理職ポストに就任
することも可能です。
仕事ぶりは意外に人事に伝わっているものだよね
やりたい仕事が出世コースにあるなら、それを目指すのも楽しそうね!
小さな「挑戦」を繰り返してみる
「失敗を恐れず挑戦してみたい」
と思っている方にオススメなのが、小さな挑戦を自分の中で繰り返してみること。
制度を大きく変えるのはイチ個人では難しいですが、
- 仕事の細かいやり方
- 作業の効率化
- 引継書の作成
なら自分の意思で変えられますよね。
私も公務員として働いていたときには、以下の業務効率化を自分で実施していました。
- 補助金の配分をエクセルシートでテンプレ化
- 自分が苦労した部分をマニュアルにして、後任が困らないようにする
- 課共有フォルダの整理
こういう小さな挑戦ならやる気さえあればできるよね!
自分の創意工夫で自分や同僚の作業効率が上げられるね
私は自分がやってきた業務改善の実績を記録しておいて、転職するときに業務プロセスの改善の実績としてアピールできました。
結果、業務改善を行う企業から内定を頂くことに。
「公務員だと民間にアピールできる実績なんて作れない……」とついつい思ってしまいますが、できることは探せばあります。
上司から頼まれた仕事でも自分なりの工夫をすることで、転職のアピールポイントにできるね!
転職しないとしても上司からの評価も上がって、頼りにされることも増えるかもね!
「転職でアピールできる実績を作るチャンスはないか」
という視点で働くようになると「やらされ仕事」から脱却でき、仕事も楽しくなるはず。一週間だけでも良いので、小さな挑戦のチャンスを探してみてください。
【まとめ】公務員に向いていないと感じたら
Pixabayからの画像
「公務員に自分は向いてないな」と感じてしまう人の3つの特徴は、以下のとおりです。
公務員に向いてないと思っても、なかなか転職する勇気も出ないんだよね……
自分のやりたいことも分からない状態で公務員を辞めるのはオススメできません。
「公務員向いてないな」と少しでも思うなら、公務員を続けながら次の3つを試してみてください。
公務員の仕事は民間企業にできない公益性の高いものばかり。
ただ、あなたに向いているかどうかは別の問題です。
公務員ではなく、民間企業で働いたほうが活き活きと働ける可能性もあるんですよね。
一度しかない人生です。
- 公務員という仕事が自分の実現したい生活に合うのか
- 自分が年老いて死ぬときに、公務員を続けたことを後悔しないか
をよく考えて、公務員を続けるかを決めてほしいと思います。
私の転職前後の変化については、【体験談】公務員から民間への転職はきついのか?結果→仕事が楽しく&残業激減で詳しく記載しています。
あなたの人生が転職によって楽しく、充実したものになることを願っています。
それでは、また。