「このままじゃ、いつか倒れる。」
国家公務員として本省勤務をしていた私は、毎月100時間を超える残業に追われ、心も体もすり減っていました。
朝は早く、夜は終電かタクシー帰り。土日も仕事の日もあり、休みでも常に仕事のことが頭から離れず、家族とゆっくり過ごす時間もない。
疲れすぎて育児中の妻のサポートもできなかった…子どもと遊んでいても気づいたら寝ちゃってるような生活。。。
そんな不安と危機感で、本気で転職を考えるようになったんだよね
しかし、転職経験はゼロ。ついでに、大学時代は公務員以外の就職は考えておらず、民間企業の就職活動もほぼ経験ゼロ。何から手をつければいいのかすら分からない。
「公務員から民間に行けるのか?」「面接なんてどうやって受けるんだ?」
不安だらけの中、少しずつ行動を始め、最終的に転職に成功することができました。
この記事では、当時の私と同じように激務に悩み、転職を考えている国家公務員の方へ、
- ・どうやって転職活動を進めたのか
- ・多忙な本省勤務とどう両立させたのか
- ・転職後のリアルな生活の変化
について、私の体験をもとに詳しくお伝えします。
「今の働き方に限界を感じている」「家庭や自分の時間を取り戻したい」
そんなあなたに、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
※このサイトでは提携しているアフィリエイト広告を掲載しています
霞が関勤務だからこそ、30代でも転職は可能です

「公務員は民間では使えない」
「30代で転職なんて遅い」
そんな言葉に不安を感じていませんか?
私も実際、転職を考え始めたときはそうでした。
民間企業に通用するスキルがあるのか、自分は遅すぎないのか…。
ですが、結果から言うと「霞が関勤務の30代」は、むしろ転職市場では高評価されました。
30代でも転職できた理由は、以下の3つです。
- 国家公務員というだけで優秀なイメージがある
- 本省勤務の経験でさらに「タフで優秀」とプラス評価を得られる
- 30代は「まだまだ若い」と思われる
民間企業に転職して今は2社目ですが、同僚からは一度も「総合職か」「一般職か」は聞かれたことがないです。
でも「Ⅰ種」「総合職」じゃないと評価されないんじゃないの?
採用区分は重要じゃなくて、本省で働いた経験があれば好印象を与えられます
実際に転職活動を始めてから気づいたのは「国家公務員」というだけで優秀という印象が与えられること。さらに「本省(霞が関)で働いていた経験」はさらにプラスの印象を与えられるブランドになるということですね。
30代でも転職できる理由をさらに詳しくまとめた記事は「【30代でも可能】公務員から転職したいあなたの5つの不安への回答」で書いていますので、年齢が理由で転職ができるのか不安な方はこちらの記事を御覧ください。
激務の中でどうやって転職活動を進めたか

「転職したいけど、時間がない」
本省勤務の忙しさを経験してきた方なら、誰もが一度はそう感じたことがあると思います。
私も実際、連日深夜まで働く中で「どうやって転職活動なんてやるんだ…」と何度も思いました。
ですが、工夫次第で少しずつ動けるものです。
この章では、私が実際に行った転職活動の進め方を具体的に紹介します。
激務の中でも、少しずつ行動すれば転職はできます。
まずは転職エージェントに登録して情報収集

まず初めにやったのは、転職エージェントへの登録です。
平日の夜や休日でも、5分くらいで
- 転職希望時期
- 勤務希望の都道府県
- 今働いている業種(公務員も選択肢に入っています)
- 現在の年収
などを入力するだけで、ネットで簡単に登録できます。、私が最初に登録したのはリクルートエージェントでしたが、最初に「どのような仕事をしたいのか」などについてオンラインで面談がありましたが、それ以降はメールでやりとりができました。仕事中に電話がかかってくることもなかったので、忙しい公務員にとっては心強い存在でした。
特に私がありがたかったのは、平日自分が働いている間に、希望に合う求人を紹介してもらえたこと。リクルートエージェントが持つ非公開求人30万件の中から、自分の代わりに職種・年収・働き方など、条件に合う企業をピックアップしてくれたのは大きな時短になりました。
平日も土日も求人をイチから探す時間はなかったので助かりました
書類準備(職務経歴書など)は土日や早朝に対応

本省勤務のスケジュールは国会対応や急ぎの予算関係の作業などがあり、「今日は早めに帰って転職活動しよう」なんてことはムリ。平日に転職活動に必要な書類を作るのは難しかったです。
そこで私は、日曜日の朝の1〜2時間、夜は家族が寝てからの1時間を使って職務経歴書を作成しました。
土曜日は疲れすぎてて起きれないから、体力回復に専念ね
日曜日なら元気もあるから、朝と夜で合わせて2時間くらいは転職活動をしていました
頭がスッキリしている朝は集中力も高く、意外と効率的です。朝に起きれないこともあるので、夜もあわせて活用していました。
職務経歴書は一度で完璧なものは出来上がりません。
- リクルートエージェントなどで職務経歴書の書き方や例を学ぶ
- 中途半端な出来でもいいから、一度自分で作ってみる
- 転職エージェントに添削してもらう
- 添削を踏まえて修正する
この手順で仕上げると、転職活動ができるくらいの職務経歴書はできます。私は一気に書こうとせず、数日に分けて少しずつブラッシュアップすることで負担を軽減しました。
できた職務経歴書は他人にチェックしてもらうのがオススメ
自分が気づいてない改善ポイントに気づいてくれるからね
添削してもらうのは誰でも良いというわけではなく、以下のいずれかの人にお願いしましょう。

「知り合いには転職経験者はいない」「知っている人に自分の職務経歴書をチェックしてもらうのは恥ずかしい…」という人は、転職エージェントに添削をお願いしましょう。もちろん無料です。私も友人に見てもらうのが恥ずかしかったので、リクルートエージェントの担当の方に添削をしてもらい、改善していきました。
転職エージェントはプロですし、他人なので恥ずかしくないですよ!
遠慮せずにお願いできるね!
本業をこなしつつ転職活動をするのは時間的に相当厳しいものです。他の人の助けを借りて、時間を捻出しながら転職活動を進めましょう。
面接は平日の夕方か夜に、職場には「歯医者」と説明

面接の時間はいつも「平日の夕方、できれば19時以降の夜間」でお願いしていました。一応国家公務員でも定時後ですし、休暇申請なども不要ですから。
夜に面接してくれる企業なんてあるの?
一次面接はほとんどの会社が夜に面接してくれました
面接する企業側も、転職希望者が昼間働いていて面接で抜けるのは難しいと理解しています。面接官の方は役職が上の方が多く、昼間は忙しいもの。夜8時くらいまでなら問題なく面接してくれるのではないでしょうか。
「平日の19時でも職場から抜けづらい」「事前に上司に言っておかないと早めの退勤はできない」という場合には、上司や同僚には「歯医者に行く」と伝えておきましょう。歯医者であれば、
- 事前に予定が決まっている
- 治療が複数回にわたることもある
- 体調不良と違って心配されない&深く聞かれない
という利点があるので、言い訳にピッタリでした。
歯医者を理由にしたら、まったく怪しまれませんでした
「無理だ」と思っていた面接も、やり方を工夫すればちゃんと乗り越えられます。コロナ禍を経てリモートワークができる職場も増えていると聞くので、今はさらに面接がしやすいですね。
転職後のリアル|公務員時代と何が変わった?

公務員から民間企業に転職して7年目にして思うのが、以下の3つです。
それぞれ詳しく解説していきます。
民間は裁量が大きく、やりがいを感じやすい
私が経験した2社とも、個人の裁量が大きいと感じています。
プロジェクトごとにチームを組み、上司の承認も得ずに自分の判断で進められる場面が多くなりました。自分が決められる範囲が大きいほど、責任もありますが、やりがいも感じやすいです。
もちろん予算やトラブル対応など、上司の承認が必要なこともあります
上司の承認が必要な場合でも差を感じるのは、「何人もの上司の承認を延々と取り続けるスタンプラリー」がないこと。自分の考えを伝え、それが認められればすぐに実行できるスピード感があります。
また、行政は長期的に効果が出る政策を行うことが多いですが、民間企業は基本的に1年単位でプロジェクトを回していきます。行政よりは規模は小さいですが、自分のやった成果が見えやすいところが私には合っています。
行政だと成果が見えづらいことが多いもんね…
残業は月10時間以下に。家族との時間も確保できた
公務員時代には考えられなかったことですが、今の職場では残業は月10時間以下です。
定時に帰れる日がほとんどなので、家族と夕飯を食べて、夜は「おやすみ」を言える。疲れもそれほど溜まらないので、休日はしっかり家族と出かけることもできます。
役所時代の同期会では「一番見た目が変わってない」と言われることが多いです。役所の同期のみんなと比べたら働いている時間が全然少ないので、顔に出るのは当たり前ですね。
それだけ役所の仕事が大変ってことだよね
自分が楽しいと思える仕事だからストレスが少なくて、顔に疲れが出ないのかもね
収入は公務員でずっと働いてたらもらえたであろう金額には届きませんが、得られたものはそれ以上に大きいです。
転職に対する後悔は一切ない

正直、公務員を辞めるときは怖かったです。「本当に辞めて大丈夫だろうか?」「民間で通用するのか?」何度も自問自答しました。
でも今は、自信を持って言えます。「転職して良かった」「後悔は一切ない」と。
もし、あのまま公務員を続けていたら、今頃どうなっていたか…。
体があまり強くないので、体調を壊して休職していたかもしれません。
一歩踏み出すのは勇気が要りますが、その一歩で人生は変わります。
あの時、勇気を出して本当に良かったと思います。
転職してからの残業時間や職場の雰囲気などは、「【体験談】公務員から民間への転職はきついのか?結果→仕事が楽しく&残業激減」にまとめています。転職しようか迷っている方の参考になるかと思います。
まとめ|「激務すぎる国家公務員」だからこそ転職で活躍できる

私は本省勤務という激務の中で、心も体も限界に近づいていました。家庭との両立に悩み、将来の働き方にも不安を感じ、「このままでいいのか」と自問する日々。
そんな中で一歩を踏み出し、民間への転職を経験した今、はっきりと伝えられることがあります。
激務をこなしてきた国家公務員だからこそ、転職後に活躍できる力があるということです
公務員の仕事は、法令・制度の理解や、関係者との調整、緻密な資料作成など、一見、つぶしが利かない仕事に見えるかもしれません。
でも実際は、これらは「課題解決力」や「マネジメント力」として、民間でも高く評価されます。あなたが今、当たり前にやっていることこそが、他では得がたい強みなのです。
それでも新しい職場で自分が通用するか不安…
転職に対する不安は痛いほど分かります。私も「公務員辞めて民間に行っても、すぐ使えない判定されてクビになるのでは…」と不安でした。
ですが、何も動かずに悩み続けるよりも、「まず情報を集めてみる」だけでも、気持ちは楽になります。
・転職エージェントに登録する
・他の元公務員の体験談を読む
今できる小さな一歩から始めてみてください。そして、いつかあなた自身が、「転職して本当に良かった」と思える日が来ることを願っています。
私の体験談が、少しでもあなたの背中を押すきっかけになれば嬉しいです。

