公務員を10年勤めてから、30代半ばで民間企業へ転職したユウキです。
公務員の仕事が好きになれず、転職したい方の応援をしたくてブログを書き始めました。
私が公務員をやめた理由や自己紹介はこちらの記事にまとめていますので、もしご興味あればご覧ください。
「公務員を辞めたいけど、辞め方が分からない」
「できるだけ職場に迷惑をかけずに転職したい」
「友人や同僚で公務員を辞めた人がいないから、辞め方を聞く人がいない」
そんなあなたに向けた記事です。
結論から言うと、公務員を辞める手続きは次のとおりです。
私は公務員として10年以上勤めて、出先機関の課長(管理職)という立場で退職しました。
この方法で退職して無事、民間企業へ転職できましたよ。
初めての転職だったので、大手のリクルートエージェント、DODAなどの転職エージェントに登録し、職務経歴書の添削や面接対策などをしていただきました。
完全無料でネットですぐ登録できて、すぐに転職を考えていなくても求人が確認できます。働きながら転職活動をするのは大変なので、プロの力を借りましょう。
この記事を読むと、
- 公務員辞める手続きが分かり
- 自分の好きな仕事に転職できて
- 職場にできるだけ迷惑をかけない転職
ができますよ。
私の実体験をもとに、公務員を辞める手続きについて細かく書いていきます。参考になれば嬉しいです。
公務員として働きながら転職活動&内定獲得
まず最も大切なのが、公務員を辞めると伝えるタイミングです。
次の2つを必ず守りましょう。
- 公務員として働いているうちから転職活動を始める
- 公務員を辞めると伝えるタイミングは、内定が出てから
内定獲得までは、公務員として働き続けるのをおすすめします。内定がないまま辞めるのは避けたほうが無難です。
その理由は以下の2つ。
それぞれ詳しく解説していきますね。
自分の希望に合う仕事を見つけるのに時間がかかる
1つ目の理由は、公務員を辞めた後、自分の希望に合う仕事を見つけるまでに時間がかかるから。
まずは自分のやりたいこと、興味のあることを考えないとね
やりたいことが決まったあと、転職先を探すのも面接を受けるのも、時間がかかるもんね
ちなみに、私の2度目の転職活動、内定が一つもないままもう3ヶ月目です……
スムーズにいく人は転職活動を始めてから1~2か月ほどで内定先が決まりますが、もっと時間がかかる場合もあります。
人によっては半年、1年以上かかる人も珍しくありません。
自分のやりたいことができる会社が見つかったとしても、その企業が求人していない場合もあり得ますね。
転職活動を始めてから内定を得るまでには予想以上に時間がかかると思っておきましょう。
焦って転職先を妥協してしまう
2つ目の理由は、早く転職先を決めようと焦ってしまい、転職先を妥協してしまうから。
公務員を退職してから転職先を探すことになると、
- 毎月の定期収入がなく、生活が辛い
- 貯金を切り崩しながらの生活で精神的に辛い
- 離職期間が長くなって転職に不利になる
など、多くのデメリットがありますね。
公務員は失業保険がないから、収入がホントにゼロになっちゃうもんね……
焦って転職先を早く決めたいと思って、妥協しちゃいそう……
とはいえ公務員の仕事をしながら転職先との面接を経て、内定を得るのは時間的にも精神的にも本当に大変です。
私はリクルートエージェントの力を使い、履歴書の写真の貼り方から職務経歴書の作成まで、本当にお世話になりました。
公務員の方は転職した経験も使える時間も少ないので、転職エージェントの力を借りて時短するのがおススメです。
辞める時期は内定先に合わせる
転職先から内定をもらったら、入社時期を内定先の企業と調整しましょう。
今働いている役所のことを考えると、退職の時期は人事異動が多い時期(年度末)がベスト。
とは言え、いつ内定が出るか分からない状況では年度末に入社時期を合わせるのは至難の業なので、内定先の企業を最優先に入社時期&退職時期を決めましょう。
退職の時期を伝えるとき、以下の順で対応するとスムーズに退職手続きが進みますよ。
- 内定をもらったら、退職交渉で入社時期をずらしてもらう可能性があることを伝える
- 退職は遅くとも1か月前に伝える(早いほどベター)
- 役所で退職時期について調整
- 役所と内定先への転職時期がどうしても調整できない場合、内定先に合わせる
今の職場と退職時期の調整がついていないうちに、退職時期を内定先に合わせていいのかな?
退職について守らなきゃいけないのは服務規定などの規則だけよ。今の職場の希望にばかり合わせなくてもOK!
どうしても調整がつかないとしても、その責任があるのはあなたではなく、公務員の職場です。
職場の退職に関するルールを守っていれば、あとは転職先の入社時期に合わせてOKです。
上司や人事担当者によっては
「年度末じゃないと困る」
「半年前に言ってくれないと後任がつけられない」
など言ってくることもありますが、それは組織の都合であって、あなたが退職する際に守るべきルールではありません。
退職する職場に気を使いすぎないようにしないとね
私も退職交渉が難航して退職意向を伝えてから、辞めるまで5か月かかりました。
結局6月末という中途半端な時期の退職となりましたが、前の職場はなんだかんだで後任を見つけてきてました。
公務員は市役所でも十分大きい組織なので、あなたの後任くらい本当に必要であれば何とか手配できるものです。もし後任がつかなかったとしても、あなたの責任ではなく、組織の責任です。
あなたは今の職場ではなく、自分の転職先の心配をしましょう
年度途中でももちろん退職できます。実際に私は6月末で退職しましたし。
年度途中で辞めることに関して、詳しくは「【実体験】公務員でも年度途中で退職できる」でご紹介しています。
- 私自身の経験
- 複数の自治体の退職時期に関するルール
についても書いてますので、気になる方はご覧いただければ嬉しいです。
上司との面談
いよいよ、上司との面談です。
ポイントは内定が決まってから面談を申し込むこと。
内定前に転職活動がバレると、以下のデメリットがあるからですね。
- 今の仕事がしづらくなる
- 異動や転勤など嫌がらせされる可能性がある
- 引き留めが始まり、転職活動の時間がなくなる
気が重いですが、必ず
- 個室
- 1対1
- アポを取ってから
相談しましょう。
個室を取る理由は
- 周りの人に伝わると仕事がしづらくなる
- 上司がゆっくりと、他人の目を気にしないで聞けるような環境をつくる
- 人事情報(特に退職)は他人にも影響を与えてしまうため、広まるのが嫌がられる
などなど、上司とあなた双方にとってメリットがあるからです。
上司は転職の相談を受けるのは初めてかも。冷静に話を聞いてくれない可能性もあるもんね
飲み会とかでサラッと伝えるんじゃなくて、退職という大きな決断だから、きちんと伝えたほうが好印象よね
退職交渉と引き留め対策
退職を上司に伝えると、ほぼ間違いなく引き留めを受けます。
辞められる側からすると人が減るのは嫌なわけですから、当然ですね。
退職交渉が始まりますが、退職の伝え方は以下の点に気を付けると、スムーズに退職ができます。
- 退職理由は前向きな理由を伝える
- 退職の意思が固いことをひたすら伝える
- 人事担当者との面談日程を確実に決める
それぞれ詳しく説明していきますね。
退職理由は前向きな理由を伝える
退職の理由は必ず前向きな理由を伝えましょう。
例えば以下のような理由だと、退職を伝えられる方も前向きな理由だと感じますね。
- やりたい仕事がある
- 自分の人生をかけて達成したいことがある
- 民間企業へ転職して、数年以内に起業したい
こういう「〇〇がしたい」という前向きな理由だと、上司であっても否定しづらくなります。
否定しづらいと、退職を引き留めることも難しくなります。退職交渉もスムーズにいく可能性が高くなりますね。
辞める理由がポジティブだと、応援してくれる人も出てきそうね
逆に職場に対する不満(残業の多さ、やりがいを感じないなど)を伝えてはいけません。
不満を伝えると
- その不満を改善する方法はないのかという議論になる
- 職場を作っているのは上司なので、非難されているように感じる
ことが予想され、退職交渉が長引く原因になります。
本心は今の職場への不満が転職の理由であっても、上司にそのまま伝えないようにしましょう。
退職交渉ではあくまでポジティブに辞める理由を伝えて、早く退職交渉を終わらせましょう。
退職の意思が固いことをひたすら伝える
退職交渉の一番のポイントは、退職の意思が固いことをひたすら伝えること。
退職交渉を早く終わらせるコツは、
「こいつに何を言っても結局辞めるから、何を言ってもムダ」
と諦めてもらうことです。
人によっては退職交渉に数か月かかることもあります。
でも繰り返し伝えることで、必ず上司や人事担当者が退職引き留めを諦める日が来ます。
退職交渉してるときは、永遠に辞めさせてもらえないんじゃないかって思ってたな……
役所もヒマじゃないから、引き留めが無理だって思ったら途中で諦めるよ!
私の場合は上司との面談、人事担当者との面談などの退職交渉に1か月ほどかかりましたが、終わりは必ず来ます。
上司や人事担当から怒鳴られる、脅されるなどあまりにひどい場合には、退職代行の活用も考えましょう。私は上司からの
「職場への裏切り行為」
「責任感のかけらもない奴」
などの罵声がひどく、終わりが見えない退職交渉に相当メンタルをやられました。
精神的に追い詰められる前に、誰かの助けを借りましょうね。
人事担当者と面談
上司に退職意向を伝えた後は、人事担当者との面談が必要です。
この日程を確実に決めましょう。
「きっと人事からいつか面談日が知らされるはず……」
と期待して待っていたら、実は退職意向を伝えた上司が人事に何も伝えてなかった……なんてこともあるようです。
普通は上司が人事担当者に連絡してくれるんだよね
そのあと人事担当者からあなたに面談の日時が伝えられるっていう流れね
上司がなかなか人事に伝えていないようなら、さらにひと手間必要です。
上司に
「人事担当に伝えてもらえないなら自分で伝えます」
と断ったうえで、はやめに人事担当者に伝えましょう。
人事担当者は上司に比べ、退職する職員に慣れているので、上司より事務的に退職交渉が進むでしょう。
人事担当者との面談はホントスムーズに終わった!
引き留めてもムダだって思ったから、余計なことはやらなかったみたいね……
人事担当者との面談で退職時期などの調整を行い、退職交渉がついに終了。このあとは事務的にスムーズに進んでいきます。
退職願などの事務手続き
退職交渉が終わった後の事務手続きは、これまでと違って事務的に自動で進んでいきます。
大きな退職日までの流れとしては、以下のとおりです。
- 人事から退職願を出すよう指示
- 退職願を提出
- 人事担当が退職願を受理
- 引き継ぎ書の作成
- お世話になった人へ人事異動公表前に挨拶
- 人事異動が公表される
- 退職
役所によって若干異なるかもしれませんが、このような流れで自動的に進んでいきます。
注意したほうが良いのは、⑤の挨拶のタイミングです。
人事からは「人事情報公表の前に、退職を誰にも伝えるな」としつこく注意を受けます。
とは言っても同期やお世話になった人からすると、人事情報公表と同時にあなたの退職を知るのはかなりショックですよね。
早めに伝えてよ、って自分なら思っちゃうな……
人事情報が出ると、周囲がざわついてメールや電話が来たり、その対応に追われ、あわただしく過ぎていってしまいます。
辛かった公務員生活でも、そのなかでつながりができた同期、同僚、元上司の方々はいますよね。退職後も貴重な友人になるので、大切にしたいもの。
人事情報が公表される数日前に退職を伝えるのがおススメだね
周りには広まる前に退職が公表されるから、人事にもバレないはず
私の場合、2週間前には同期や元上司に退職を伝えました。
そのおかげか今でもたまに会いますし、人事にも結局バレてませんでしたね。
【まとめ】公務員を辞める手続き
公務員の辞め方をまとめると以下のとおりです。
- 公務員として働きながら転職活動&内定獲得
- 辞める時期は内定先に合わせる
- 上司と面談し、退職意向を伝える
- 人事担当者と面談
- 退職願などの事務手続き
周りに辞める人がほとんどいなくて不安だと思いますが、この手順で公務員は辞められます。
公務員だから仕事を辞められない、なんてことはありません!
転職することはリスクを伴いますが、転職活動はノーリスクです。
スマホでリクルートエージェント、DODAなど、転職のプロの力を借りて転職先を無料で探すこともできます。
転職サイトや転職エージェントによっては
- 紹介できる企業が違う
- 担当者との相性が悪いこともある
ので、複数登録してみて比較するのがおススメ。
どのサイトもエージェントも無料で登録&利用できるからありがたいね
スマホで気軽に転職先の給料や福利厚生がチェックできていいね
二度目の転職でもお世話になっているDODAは、こちらの転職希望のスピードに合わせてエージェントとの面談や求人への応募をサポートしてくれます。
面談はZOOMで終わり、その後電話が必要になっても必ず事前に時間を決めてくれます。
「仕事中に電話がかかってきて困る……」
なんてこともないので、忙しい公務員の方にDODAはオススメです。
あなたの人生が転職によって楽しく、充実したものになることを願っています。
それでは、また。