公務員を10年勤めてから、30代半ばで民間企業へ転職したユウキです。
公務員の仕事が好きになれず、転職したい方への参考になればと思い、ブログを書き始めました。
もし
- 自己紹介
- 私が公務員をやめた3つの理由
に興味があれば、こちらの記事「【国家公務員からベンチャー企業へ】私が公務員を辞めた理由」にまとめていますので、もしご興味あればご覧ください。
「公務員から転職したい。でもやりたいこともない」
「公務員からの転職先でおすすめを知りたい」
と思っていませんか?
就職したときは公務員しか受けてなかったから、自分のやりたいことも深く考えなかったのよね……
早速結論です。
やりたいことも明確ではない状態では、転職先のおすすめなんてありません。
そんな人がまずすべきなのは、やりたいことを見つけられるキャリアカウンセリング。
キャリアカウンセリングとは
キャリアカウンセリングとは、その個人にとって望ましい職業選択やキャリア開発を支援するプロセスのことです。
日本マンパワー「キャリアカウンセリングとは何か」
単に個人と職業のマッチングを考え、仕事を見つけるお手伝いをするだけではありません。人生で遭遇する様々な経験を積極的に受け止め、その人にとってより幸せな人生を描く成長の糧とするための支援です。
私もキャリアカウンセリングのおかげで、やりたいことを明確にでき、30代なかばで公務員から民間企業へ転職しました。
「仕事を辞めたい……」
と毎日思う人生から、やりがいのある仕事を通してお金がもらえる生活に変えられますよ。
この記事では私の経験をもとに
- 「公務員にはこの仕事がおすすめ」があり得ない理由
- やりたいことを見つけるためにキャリアカウンセリングが必要
について書いていきます。
※このサイトでは提携しているアフィリエイト広告を掲載しています
「公務員ならこの転職先がおすすめ」は存在しない
「公務員ならこの転職先がおすすめ」なんてことは存在しません。
なぜなら、これまでのキャリア、興味は人それぞれ異なるからです。
「公務員」と言っても職種や仕事内容は多種多様で、
- 市役所で窓口対応を長くやってきた人
- 警察官として犯罪の取り締まりをしてきた人
- 国家公務員として国の制度づくりや予算配分をしてきた人
一人ひとりがその人にしかない経歴、スキルを持ってるんですよね。
公務員なら住民対応で培った対人スキルを活かして営業職がオススメなんてことはなさそうね……
予算や会計部門ばかりだった人には営業って興味も湧かないし、スキルも活かせないよね
転職して後悔しない職場を見つけるためには、あなた自身が深く考えて、自分に合う仕事を決めていくしかありません。
趣味や公務員時代に経験した部署で、特に興味がある分野がわかっている人は、以下のように業種で絞ることができますね。
- 建設関係の部署で橋や道路を作っていくのが好き → 建設業界
- 料理や接客が好き → 飲食業界
- ゴミ削減やリサイクルなど環境保全に興味がある → 環境保護NGO
それでも希望の転職先が見つからない場合
自分でいくら考えても
- 理想の職場
- やりたい仕事
が見つからない場合は、まずはリクルートエージェントなどの転職エージェントに登録するのがオススメ。登録するだけでどんな求人があるのかチェックできます。
一度登録してみると、自分が知らないような仕事がたくさんあることに気づくはず。
世の中にどんな仕事があるのか分からない状態だと、自分がどんな仕事に興味があるのか分かりません。だからこそ様々な会社、職種を知ることが大切なんですよね。
そして、登録と同時にキャリアカウンセリングを申し込みましょう。エージェントに登録すれば無料でキャリアカウンセリングが受けられます。
今は都心に行かなくても、ZOOMで仕事終わりでもカウンセリングが受けられます。
- 仕事が終わったあとの平日の夜
- 土日祝日
でもキャリアカウンセリングは受けられますよ。
これなら平日は忙しい公務員でもカウンセリングが受けられるね
キャリアカウンセリングのあとは、あなたのこれまでの経歴や希望にあわせた仕事を紹介してくれるようになります。
私がDODAという転職エージェントに紹介してもらった会社は
などなど、公務員の経歴と親和性の高い、社会課題の解決をビジネスとしている会社をいくつもご紹介いただけました。
知らなかった会社も多いけど、面白そうって思える求人だったね
経済産業省によると日本の会社は368万社もあるそうです。
こんなにたくさんある会社の中から、自分の経歴や興味にあった会社を紹介してくれる転職エージェントはありがたいですよね。
「転職エージェントはどこがオススメなのか気になる」という方にはこちらの記事「【30代公務員】使ってみた転職エージェント3社メリット&デメリット」がオススメ。
私が実際に使ってみた転職エージェントのメリットとデメリットをまとめています。
公務員から転職するための3つのポイント
公務員を辞めて民間企業へ転職する人はまだまだ少数派。以下の3つのポイントをおさえる必要があります。
それぞれ詳しく書いていきますね。
公務員でも身につけられるスキルをアピールする
公務員から民間企業への転職は、下の図でいうと右上の難易度の高い「異職種・異業種」への転職となります。
これまで培ってきた能力や経験を上手にアピールして難易度の高い選考を突破しなければいけません。
「2,3年おきに異動のある公務員じゃスキルは何も身につかない……」
と思いがちですが、自分の意識さえ変えれば公務員でも数多くのスキルを身につけられます。
なかでも、転職面接時、民間に転職しても役立つスキルは次の3つです。
- 業務遂行能力
- マネジメント力
- 顧客対応能力
どのスキルも転職した先でも使えるスキルだね
民間企業へ転職を検討している場合、公務員として働く中でも身につけられるスキルをできるだけ早く身につけるようにしましょう。
詳しくは、私の実体験も含めて詳しく解説している「【転職後も役立つ】公務員でも身につくスキル」をご覧ください。
公務員から民間へ転職する難しさを理解する
次の3つの注意点があるので、転職活動をするときに覚えておくと「こんなはずでは……」と後悔することが減らせます。
- 公務員から民間企業への転職は不利
- 給料が下がる可能性が大きい
- 1人で転職活動を成功させるのは難しい
公務員から民間企業への転職は「異業種」となり、転職先では未経験の扱いになってしまうのが難点。未経験の扱いということは、
- 同業種からの転職組に比べて不利
- 企業側も経験者ではないことから給料を低く設定
となってしまいがちです。
また、私も含めて公務員の方は、就職活動の時期に民間企業への就職活動を十分にしてこなかった方も多いはず。
就活も経験がないから、転職だとなおさらどうやってやればいいか分からない……
周りに転職した人もいないし、誰に転職方法聞けば良いかも分からない……
公務員から転職をすると決めた人は、早めに知人、先輩、転職エージェントなど転職経験のある人の力を借りるのがオススメ。
私の場合はリクルートエージェントなどの転職エージェントを使いました。
転職エージェントを使うことにした理由は、友達や家族に自分の価値観、転職後の生活で大事にしたいことなどを話すのがどうしても恥ずかしかったんですよね。
なので何を話しても日常生活に影響の出ない転職エージェントのほうが、私は気楽でした。
20社以上の転職先への応募をする
転職活動成功の秘訣は、とにかく応募の数を増やすこと。
内定を得るには大量の応募が必要で、1つの求人に応募して内定を得られる確率は4%~5%と言われています。(出典:マイナビ転職)
20社から30社くらい応募して1社内定をもらえるくらいってことね
選考は落ちて当然だから、数社落ちても凹まずに次の応募をしたほうがいいね
ちなみに私の2回目の転職活動でも以下のとおり内定獲得率は7%でしたので、マイナビ転職の数字と同じようなものでした。
- 応募数:28社
- 書類選考通過:3社
- 一次面接通過:2社
- 二次面接通過(内定):2社
- 内定獲得率:2/28=7.14%
オススメの転職サイト
私が公務員からの転職時に使った転職サイトの中で良かったのは次の3つです。
それぞれ詳しく書いていきますね。
リクルートエージェント
誰もが知るリクルートが運営している転職エージェントサービスです。
私が公務員から民間への転職活動をしていたとき、書類選考で提出する職務経歴書や面接対策を実施していただいた転職エージェントです。
公務員というだけで面談もしてくれない転職エージェントもあるって聞くけど、大丈夫?
リクルートエージェントは私だけじゃなく、知人の公務員も面談してもらえたみたいだから安心して!
リクルートエージェントに限らず、転職エージェントとの面談は早めがオススメです。
あなたの興味やこれまでの経歴をエージェントに共有することで、よりあなたに合った仕事を紹介できるようになるからですね。
遠隔地に住んでいても、ZOOMなどのビデオ会議で転職エージェントとの面談はできますよ。土日でも対応してくれる場合もあるので、希望日程を伝えましょう。
また、リクルートエージェントに登録する際、リクナビネクストというサービスにも同時に登録できます。
リクナビネクストは転職エージェントと面談しなくても求人情報を送ってくれるサービスです。
「転職の時期はまだ決まってないけど、どんな仕事があるのか見てみたい」
という方にリクルートエージェントはオススメですね。
doda
dodaもCMなどでお馴染みの最大手の転職サービスです。運営はパーソルキャリアで、リクルートと同様、安心の大企業ですね。
転職サイト、エージェントによっては扱ってない求人もあるので、リクルートエージェントとともに登録しておくと良いですね。
リクルートエージェントになくてdodaだけの求人もあったりするよね
dodaは面談しなくても様々な求人情報がメールで送られてきます。登録してから半年以上たちますが、今のところ電話も一度もかかってきたことがありません。
dodaを通して面接まで進んだ企業は1社だけだったのですが、面接後に
- 企業が私と面接して良いと思った点
- 今回次の選考に進んでもらうのをやめた理由
などフィードバックをいただけました。こういうエージェントからの改善点を直していったことが、公務員からの転職で内定を得られた要因ですね。
選考に落ちてしまうのはショックですが、ここまで丁寧に面接結果や改善点を教えていただけると次の面接に活かせますね。
Wantedly Visit
Wantedly Visitはスマホアプリで自分の興味や関心を入力するだけで、自分にあった企業の求人が紹介されるアプリです。
他の転職エージェントや転職サイトよりもっと気軽なSNSサービスのようなものですね。
自分の興味に合う求人をクリックして、「話を聞いてみたい」というボタンを押すだけで、気になる企業の人事担当者と面談をすることができます。
面談までのやりとりもLINEのような気軽さです。
面接を受けに行くより気軽に話を聞きに行けるのがポイントね
企業担当者も「まずは会社説明をして話をしてみたい」というカジュアルさがあるので、最初の話を聞きに行ったときには履歴書も不要でした。
実際に会ってみて、お互いに興味が高まれば面接に進む感じですね
掲載されているのはベンチャー企業が多く、世の中のメジャーでない企業を知ることができます。
公務員の世界にいるとどんな企業があるのかも分からないので、選択肢を増やす意味でも使えるアプリです。
注意点が、このアプリで見られる求人は給料や残業時間など、他の転職サイトでは確認できる情報が最初確認できないことが多いこと。
いつ給料とか残業時間とか聞いたらいいのかな……?
最初に話を聞きに行く時点で「この企業なら行きたい!」と思うならそのときに聞いてもいいよ!
気軽さが売りのWantedly Visitですが、その後の応募書類の作成や面接には時間がかかります。
給料などの条件が合わない企業への応募を頑張っても時間の無駄。
本業をこなしながら転職活動するのはとにかく時間との勝負なので、以下がオススメです。
- まずは話を聞きに行き、自分の興味に合う会社か確かめる
- 良さそうならアプリ上で人事担当者に給料や残業時間など、条件次第では応募書類を出したいと伝え、条件を聞き出す
- 条件が合うようなら書類提出し、面接まで進む
他の転職サイトとの使い分けをして、効率よく情報収集していきましょう。
私が使った転職エージェント3社については、「【30代公務員】使ってみた転職エージェント3社メリット&デメリット」で以下をまとめています。
- 転職エージェント3社の違い
- それぞれのメリット&デメリット
- 転職エージェントは2社以上登録が必須
転職エージェントごとの使い心地を、実体験をもとに書いています。どの転職エージェントに登録するか迷っている方のお役に立てる記事です。
【まとめ】公務員からの転職先の見つけ方
公務員からの転職先を探すときには
- 自分が仕事を通して何をしたいのか(例:お客さんの笑顔を見たい)
- 何をやりたくないのか(例:長時間の電車通勤)
を深く考える必要があります。
自分が仕事に求めるものを明確にしておかないと、次の転職先が合わずにすぐ辞めたくなる可能性もありますね。
仕事に行く前や仕事後など、一人で誰にも邪魔されないカフェなどで考えるのがオススメ!
一人で考えると煮詰まってしまう人は、友人や家族に話し相手になってもらうと深く考えることができます。
人と話しているうちに自分の考えがわかってくることもありますし、他人から「なぜそう思うのか?」と聞かれることで考えるキッカケにもなります。
私は気恥ずかしいので、もともと知り合いでない転職エージェントであるリクルートエージェントの人にキャリアカウンセリングをしてもらいました。
奥さんの前で、「家族との時間を大事にしたいから土日休みが良い」なんて恥ずかしくて言えませんから……
「やりたいことは見つかった」
「でも公務員を辞めて転職後、生活できるのか不安……」
という方向けに私が転職したあとの生活を「【体験談】公務員から民間への転職はきついのか?結果→仕事が楽しく&残業激減」で包み隠さず記載しています。
私の場合、
- 妻と子持ち
- 妻は子どもが小さいためパートなしの専業主婦
だったので、収入面が一番の心配でした。
が、結局転職後もなんだかんだで普通に貯金もできていて、公務員ほどではないですが資産形成も順調です。
転職活動を通して
- 公務員から転職したいのは何故なのか
- 転職してやりたい仕事は何なのか
を考え抜いて、公務員として働き続けるのもアリだと思っています。
ただその前に、公務員以外の選択肢を知っておいて損はありません。
少しでも好きな仕事、興味の持てる仕事をすることで、人生がきっと楽しくなるはず。
あなたの人生が転職によって楽しく、充実したものになることを願っています。
それでは、また。