公務員を10年勤めてから、30代半ばで民間企業へ転職したユウキです。
公務員の仕事が好きになれなかった私が、転職したい方への参考になればと思い、ブログを書いています。
私が公務員をやめた理由や自己紹介はこちらの記事にまとめていますので、もしご興味あればご覧ください。
「公務員を辞めたい。けど周りから転職しないほうがいいと反対される……」と迷っていませんか?
公務員は安定していて「良い仕事」と言われているし、転職しないほうが良いのかな……
家族や友人にも反対されるとこのまま公務員でいた方が良いのかな……
と迷っているあなたへ、公務員から民間に転職して5年目の私が伝えたいことをこの記事でまとめています。
結論からお伝えすると、
- 他人からなんと言われようと無視
- 民間企業に転職したほうが幸せになれると思うなら転職すべき
です。
私は公務員から転職して同じ会社で働いて5年目ですが、転職して幸せだと思うことが増えましたよ!
この記事では30代なかばでずっと公務員だった私が、
「公務員から転職したら生きていけないのでは……」
と転職前に本気で悩んだ経験も含めて、
について書いていきます。
ちなみに私は
- 30代なかば
- 転職経験なし
- 特別なスキルなし
- 妻子持ち(妻は専業主婦)
という状態から民間企業へ転職し、5年目の会社員です。
同じような境遇の方のお役に立てれば幸いです。
この記事を読めば
- 公務員は世間で言われるほどよい職場ではない
- 公務員の仕事が辛いと思うなら転職したほうが幸せになれる
- 周りの意見は聞き流すくらいでちょうどよい
ことが分かり、転職する決意が固まりますよ。
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公務員を辞めないほうが良いと言われる3つの理由
「公務員を辞めないほうが良い」と言われる理由は多くあります。ここでよく考えたい理由が、以下の3つです。
公務員でない友人や親戚から何度も言われたのが、上記3つの理由でした。
公務員の世界しか知らないから、周りから「転職しないほう良い」って言われると転職して良いのか不安になっちゃうんだよね……
こういう他人からのアドバイスは公務員の実情を分かってないことが多いから、自分の頭で考えることが大切だね
この3つの公務員から転職しないほうが良い理由について、詳しく解説していきます。
理由1:安定した給料&仕事がなくならない
公務員が安定した職場と言われる理由は、以下の3つです。
- 組織がなくなることはほぼない
- 不祥事や犯罪を起こさない限りクビにならない
- 長く勤めるほど給料が自動的に上がっていく年功序列
民間企業は大企業でも潰れることもありますし、終身雇用も崩壊してきています。
2019年にはトヨタ自動車の豊田章男社長が以下の発言したことが象徴的なコメントでしたね。
終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた
参照:日経ビジネス
トヨタみたいな大企業でさえ、ずっと同じ会社で働き続けるのが難しくなりつつあるんだね……
では、公務員のほうがやはり安定していて良いのでしょうか?せっかく安定した公務員から転職して、勤めている会社が倒産して仕事を失うのは怖いですよね。
ただ私は、公務員として働くことでは結局安定を得られないと思っています。その理由は、
- 今後人員が削減され、労働環境は悪化する一方
- 長時間残業やパワハラで体や精神を壊して働けなることも
- スキルが身につかないので役所で働くしか生きていく方法がなくなる
たしかに周りに休職している人がいることが多いね……
心や体を壊して休職に追い込まれるような職場にいるより、転職して長く働ける職場の方が良いかも……
給料のほかにも「公務員は福利厚生が充実している」といわれますよね。
でも考えてほしいのは、激務やパワハラで潰れていく人が多い職場にしがみついてまで欲しい福利厚生があるのかということです。
充実した福利厚生の前に、そんな労働環境を改善すべきです。
私が今いる民間企業の場合、残業が発生すれば払うべき賃金が増えてしまいます。
だからコスト削減のため、業務改善を進めて残業が減るようにしています。
一方公務員の場合は
- サービス残業が当たりまえ
- 税金が財源で予算を使い切るのが行政組織
という特徴があるので、労働時間を減らす動機づけがありません。
いつ残業せずに帰れるようになるか分からないな……
労働環境がいつ良くなるか分からない職場より、既に残業時間の制限やパワハラの抑制などの取組を進めている企業に転職した方が、確実に人生好転しますよ。
理由2:転職すると年収ダウンすることも
公務員から民間企業に転職する場合、「未経験」と扱われるため、年収が下がる可能性もあります。
下の図は転職のパターンを
- 業種(例:小売、飲食業など)
- 職種(例:営業職、事務職など)
別にまとめたものです。
公務員から民間への転職は、下の図で右上の「異業種」かつ「異職種」の転職となる場合が多いです。
今までの経験が次の職場に活かしづらいため、転職難易度も高く、年収が下がってしまう可能性も高いですね。
住宅ローンがあったり教育費の心配があったりするから、年収キープの転職をしたい……
年収を維持、アップさせる転職にはコツはありますよ
転職する業界や職種を選ぶとき、次の2つに気をつけると年収アップがしやすいですね。
- 年収の高い業界を選ぶ
- 転職エージェントを使って給与交渉をする
当たり前のことですが、民間企業では従業員の給料は会社の利益から払われています。
- 業界全体が成長している
- その会社の利益も順調に増えている
ような会社だと従業員の給料も上がりやすいですね。
また、内定をもらったあと年収交渉を行うのも忘れずに。
ただし、私自身の経験からいうと、初めての転職で、しかも入社予定の会社に「年収はコレくらいは欲しい」とは言いづらいのが正直なところです。
転職エージェントを通して転職活動を行うメリットは書類選考や面接対策をしてくれるのはもちろんですが、給与交渉を代わりにしてくれるのが一番ありがたいと思っています。
これから働く会社だからこそ、お金の話はしづらいもんね……
内定先企業との間に転職エージェントが入ってくれると、言いづらいことも伝えやすいよね
年収アップできる転職活動の方法については「【年収アップは可能】公務員から民間への転職方法」で詳しくご紹介しています。
支えるべき家族や住宅ローンがある方にとって、収入も維持・アップさせつつ、転職ができるお役に立てれば嬉しいです。
理由3:公務員より民間のほうが仕事が辛い
「公務員より民間企業は厳しく辛い」
「公務員でいたほうがラクで良い」
とはよく言われることですが、私自身は公務員から民間に転職してとてもラクになりました。
具体的には
- 残業時間:80時間~160時間 → 20時間くらいに減少
- パワハラ:深夜2時に怒鳴られる生活 → 怒鳴る人が会社に誰もいない
- 日曜日の夜:憂鬱すぎて夜更かし → 仕事が嫌じゃないので普通に寝てしまう
という変化があり、体感的には公務員の方が今の会社の10倍くらい辛かったです。
公務員時代はもう仕事辞めたいって毎日思ってたな……
家に帰るのも毎日深夜だからとっくに家族は寝てて会話もなかったよね……ストレスが大きすぎて、胃が痛くて具合悪そうだったよ……
そんな状況を知らない親戚からは、
「公務員でいた方が良い。民間は辛いよ」
と言われていました。
当時の生活はこんな感じでした↓
- 23時退庁
- 24時すぎに帰宅
- 24時すぎに夕食
- 25時に就寝
- 朝4時ごろ猛烈な胃もたれと吐き気で目覚める
- 朝7時ごろには職場へ
こんな生活をしていたので、
「こんな状況より民間がひどい職場だったら死んじゃうかも……」
「自分は民間では耐えられない……」
「民間で働いている人ってすごいんだな……」
と本気で思っていました。
親戚に脅されながらも転職してみたら、仕事量も激減し職場環境も数倍良くなりました。
公務員時代は辛い毎日だったけど、今は楽しく働けてるね!
公務員の実情を知らない人から何を言われても聞き流すくらいでちょうどいいね!
公務員でも民間企業でも、結局辛いかどうかは、「自分に合う仕事か」「楽しいと思える仕事か」によって決まるんです。
どんなに世間一般では
- 恵まれている
- 安定している
- やりがいがある
と言われる仕事でも、あなたに合うかどうかは別問題。
世間がどう思っているかではなく、自分が働いていて楽しいと思えるかどうかで仕事を選びたいですね。
公務員から民間企業に転職してみて
- 給料
- 残業時間
- 仕事のやりがい
がどうなったかは、【体験談】公務員から民間への転職はきついのか?結果→仕事が楽しく&残業激減で詳しく書いています。気になる方は読んでもらえたら嬉しいです。
公務員から転職するコツ
「公務員から民間企業への転職は難しい」とよく言われますが、以下3つのポイントを押さえれば可能です。
- 「公務員のほうがラク」「民間は厳しい」と他人から言われても相手にしない
- 公務員が嫌だという気持ちはなくならないので、1日も早く転職活動を始める
- 転職活動は1人でしない。エージェントなど他の人の助けを借りる
本気で公務員から転職をしたい人のために【高卒でも可能】公務員から転職するために知るべき4つのポイントで更に詳しく解説しています。
「自分はもう30歳だから……」
「高卒じゃ転職先がない……」
「アピールできるスキルもないし、今さら転職できない……」
こういう言い訳ばかり並べて、結局なにもしない人が多くて正直、もったいないなと思います。
周りから見ると努力さえすれば公務員からすぐに転職できそうな人も多いんだけどね
もう若くなくても、学歴がなくても、スキルがなくても、毎日必死にできることを増やし、職務経歴書を磨き、面接対策をすれば転職できるんです。
転職のための行動をしなければ、転職できる可能性はゼロです。
自分がやりたい仕事、実現したい生活が公務員以外であるなら、頑張ってみませんか?
私も、私の周りの同僚も本業ですり減りながらも転職活動を成功させ、今は公務員時代とは比べ物にならないほど楽しい人生を送っています。
転職活動の数ヶ月なんて、長い人生で見たらホンの一瞬だよね!
その短期間での頑張りでその後の人生が変わるなら、頑張る価値があると思います。
【まとめ】「公務員から転職しないほうが良いか」はあなたが決めること
Pixabayからの画像
「公務員から転職したほうが良いか」はあなた自身が考え、決めることです。
周りがなんと言おうと無視でOKです。
今の職場の辛さ、苦しさは他の人には分からないもんね……
あなたが今持っている「公務員から転職したい」という気持ちを大切にして欲しいと思っています。
その理由は職場環境、やりがいのなさ、自分のやりたいことが別にあるなど、様々かと思います。
考え抜いて「公務員から転職したい」と決めたのなら、自分で考えたことですから、仮に失敗しても後悔はしないと思います。
一度転職してみると「自分は他のところにも転職できるんだ」って自信がもてるよね!
もし失敗したとしても、また転職すればOK!
民間企業に来て驚きましたが、1度や2度でなく、30歳になるまでに3回も4回も転職する人も珍しくないんです。
「自分はどこでもやっていける」という自信が持てるようになるからなのだと思います。
公務員は「いい仕事」というイメージがありますが、転職するかどうかを決めるときには、「自分が今より幸せになれるか」を基準にするとシンプルですね。
少しでも好きな仕事、興味の持てる仕事をすることで、人生がきっと楽しくなるはず。
私の転職前後の変化については、【体験談】公務員から民間への転職はきついのか?結果→仕事が楽しく&残業激減で詳しく記載しています。
あなたの人生が転職によって楽しく、充実したものになることを願っています。
それでは、また。