公務員を10年勤めてから、30代半ばで民間企業へ転職したユウキです。
公務員の仕事が好きになれず、転職したい方への参考になればと思い、ブログを書き始めました。
私が公務員をやめた理由や自己紹介はこちらの記事にまとめていますので、もしご興味あればご覧ください。
この記事では公務員の仕事がつまらないと感じた3つの理由と解決策2つを書いていきます。
公務員と民間企業を両方を経験した私から、
「公務員の仕事が面白く感じられず、このまま続けてよいのか不安」
「つまらないと感じて公務員を辞めた人の意見が知りたい」
という方向けに書いていきます。
結論としては、
- 仕事の裁量がない
- 誰のためなのか分からない仕事が多い
- 感謝されない
この3つが公務員の仕事がつまらない理由です。
公務員も民間も、仕事がつまらないのは同じでしょ?
民間企業に行ったら仕事がグッと楽しくなりましたよ。あなたも面白いと思える仕事が見つけられるはず!
公務員と民間を両方経験したからこそ分かる、「公務員の仕事がつまらない」と言われる理由3つを詳しく書いています。
この記事を読めば
- ・公務員の仕事がつまらない理由
- ・公務員の仕事を楽しくする方法
- ・それでも公務員がつまらない場合の対策
が分かりますよ。
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公務員の仕事がつまらない3つの理由
公務員の仕事を続けていると、
「こんなつまらない仕事、辞めたい……」
「定年までこの仕事を続けるなんて人生の無駄だ……」
「公務員辞めたいけど転職できるか不安……」
って考えてしまうことも多いですよね。
総務省の地方公務員の退職状況等調査によると、2021年度は地方公務員だけで49,767人が普通退職(=定年ではない退職)しています。
普通退職は定年退職ではないので、私のように公務員を辞めたあと別の場所に転職している人が大半です。
つまり、公務員を辞めて転職していく人は珍しくないんですね。
いま30代の人なら、定年までの30年くらいは同じ仕事をやり続けることになるよね……
30年もつまらない仕事を続けるのが嫌で辞めていく人が多いのかもね……
民間企業に転職して気づいた、公務員の仕事がつまらない理由は以下の3つ。
それぞれ詳しく解説していきますね。
仕事の裁量がない
公務員の仕事は裁量がほとんどありません。
自分の工夫できるところが少ないと、つまらないと感じやすいもの。
「こうしてみたい」
と思っても、法律、条例、慣習などで制限を受けているため、個人レベルではほとんど変えることはできませんよね。
担当者によってやり方を変えたら混乱するから、自由度がないのも仕方ないんだけどね……
行政は失敗が許されない組織のため、基本的に毎年同じやり方を繰り返します。
公務員という組織の構造上、新しいことが認められにくいんですよね。
成果を大きく上げることは目標じゃなく、失敗しないのが目標だから新しいことは必要ないのよね
でも同じことの繰り返しだと、自分の成長も感じづらいね……
去年までのやり方をただ繰り返すだけの仕事だと、つまらないと思ってしまう人も多いですね。
「こうしたらもっと効率良くできるのに」
と自分の頭で考え、改善案を思いつく人ほど公務員の世界にいるとストレスが溜まります。
私もその1人で、この「仕事の裁量がない」というのが嫌で嫌でたまらず、公務員を辞めたいと思った一番の理由です。
誰のためなのか分からない仕事が多い
役所に勤めていると、誰のためになのか不明な作業が山ほどあります。
役に立っているか分からない仕事はつまらなく感じてしまうものです。
意味のない作業で毎日残業……人生を無駄にしてる気がする……
例えば国家公務員の場合、大臣が議会で読み上げる答弁は国家公務員が用意します。でも、そのまま読むことは少ないのが現状。優秀な大臣ほどそのまま読まない印象です。
県や市の議会でも同じような状況かと。
膨大な時間をかけて用意した資料が使われないと、誰のための仕事なのか分からなくなり、仕事がつまらなく感じてしまうのではないでしょうか。
夜中までやった仕事なのに、やった意味はあったのかな……
ほかにも誰のためなのか不明な作業としては、
- ・内容が変わらない「てにをは」の文言修正
- ・行政文書のフォントや改行など、内容がない修正
- ・役職者の印鑑(スタンプ)ラリー
などなど、やる意義があるのか良く分からない仕事はたくさんありますね。
こういう業務を減らそうと思って提案しても
「今までこうしてたから」
「何かあったときに問題になるから変えられない」
となってしまうのが公務員を辞めたくなる理由になりますね。
感謝されない
公務員は市民のために仕事をしているはずですが、感謝される場面が本当に少ない。
人の役に立ちたいと思って公務員の世界に入った人ほど、感謝されないとやりがいも感じず、つまらないと感じてしまいます。
行政は現場と遠いことも多いので、自分の仕事の最終的な目標である市民の笑顔が見えない職場も多いですよね。
文句を言われることはあるけど、感謝されたことはないかも……
私も公務員として働く10年間で、
「税金で給料もらっているくせに」
「ラクでいいな、公務員は」
など、感謝の言葉よりもキツイ言葉をいただくことが多かったです。
たまに
「ありがとう」
と言われると、涙が出るくらいうれしかったのを覚えていますね。
それくらい公務員の仕事は感謝されることが少ないと感じます。
みんなの生活を支えている仕事なんだけど、感謝されないのよね……
感謝されない仕事はつまらないと感じてしまうものです。
公務員の仕事を面白くする方法
公務員はつまらないと言われていても、民間企業に比べれば安定した職場です。
民間企業はつぶれることがあっても、公務員の職場がつぶれることはほぼありませんから。
そんな安定した職場で仕事が楽しくできれば最高ですよね。
私が公務員時代、仕事を楽しくするために実践していた方法2つは、次のとおりです。
どんな仕事でもやり方によって楽しくすることはできます。
それぞれ詳しく説明しますね。
自分の仕事で笑顔になる人を思い浮かべる
自分の仕事で笑顔になる人は必ずいるので、その人達の顔を思い浮かべると仕事が楽しくなりやすいです。
公務員の仕事別に考えれば、
- ・道路補修 → 車を運転して道路を使う人
- ・年金の支給事務 → そこで暮らすお年寄り
- ・農業用水路の補修 → 水を使ってお米を作る農家
など、どんな仕事であっても誰かの笑顔につながっています。
公務員の仕事は民間企業ができない分野が多いよね
公務員だけが笑顔にできる人たちがいるってことね
公務員として働く中で「ありがとう」と言われることは少ない。クレーム対応が多く感じてしまう。
それでも民間企業ができない分野で人の笑顔を作っていると思うと、仕事も面白くなってくるのではないでしょうか。
自分でやり方を変えてみる
前例踏襲が当たり前の公務員の仕事で、勇気を出して仕事のやり方を変えてみるのも仕事を面白くする方法の一つ。
公務員の世界で裁量は小さいかもしれない。
それでも、あなたの仕事で上司の許可も取らず、ちょっとだけ変えられることはありませんか?
広報の仕事なら広報誌の内容案を変えるのはできそうだね
上司に向けた文書やプレゼン資料なら自分で変えられそう!
公務員はよほどのことをしない限り、クビになりません。
身分が保証されている分、好き勝手にできると考えることもできますね。
前例踏襲しない公務員が少ないからこそ、最初は反発も多いかもしれません。
仕事を面白くするだけでなく、同僚や後輩の目指す公務員像にもなれる可能性がありますよ。
それでも公務員の仕事がつまらないなら転職を
色々な工夫をしても、公務員の仕事がつまらないなら転職がおススメ。
大手のリクルートエージェント、DODAなどの転職エージェントは転職希望者は完全無料で使えます。
ネットですぐ登録できて、エージェントとの面談をしなくても求人が出ている仕事の給料や業務内容が見れますよ。
私が実際に使った転職エージェント3社の比較は、「【30代公務員】使ってみた転職エージェント3社メリット&デメリット」にまとめています。
どの転職エージェントにするか迷っている方のお役に立つかと。
好きでもない仕事を30年、40年続けて、一度しかない人生をつまらない人生にしてしまうのはもったいないと思いませんか?
公務員の仕事が合わない人もいるよね
公務員以外の仕事もやってみて、自分が楽しいと思える仕事を見つければいいんじゃないかな
今の時代、公務員を辞めることは珍しくありません。
公務員の転職サイトへの登録者数も過去最高のようですね。
私自身、民間への転職後は以下のようにやりがいも増えて、仕事もラクになりました。
- 無意味な仕事がない
- お客さまの声が近い(感謝の声も、クレームも)
- 残業時間:月平均80時間→20時間
- パワハラ:ほぼ毎日怒鳴られる→怒鳴る人が誰もいない
- 通勤時間:1時間以上→0分(フルリモート勤務)
この仕事ならずっと続けてもいいかも!って思える仕事だね
自分に合う仕事だと楽しく感じられるよね
転職後の詳しい変化については、別の記事「【体験談】公務員から民間への転職はきついのか?結果→仕事が楽しく&残業激減」でご紹介しています。
スキルも特にない私が公務員から転職した後、どのような生活を送っているのか、リアルに分かる記事です。
「どんな仕事も結局辛いし、つまらない」
「仕事なんてそんなもの。プライベートで楽しめばいい」
公務員時代、転職しようか相談すると必ず周りから上記のようなことを言われました。
が、周りの意見は自分の場合、当てはまりませんでした。
自分が公務員から民間へ転職してみて感じたのは、
- 楽しいと思える仕事もある
- どんな仕事も大変なことはあるが、好きな仕事なら頑張れる
- 周りから反対されても、自分が興味のある民間企業へ転職して良かった
この3点です。
自分の人生を決めるのは自分だけです。他人はあなたの人生に責任は取ってくれません。
周りの意見は聞き流すくらいでちょうどいいですね。
考え抜いて、公務員として働き続けるのもアリだと思っています。
ただその前に、公務員以外の選択肢を知っておいて損はありません。
別の記事「【公務員から民間】転職先の見つけ方」という記事では
- 私が転職時に行った転職先の見つけ方
- 公務員から転職するメリット・デメリット
- 公務員から転職するコツ
をご紹介しています。
どんな仕事を自分がやってみたいのか分からない方でも「面白そう!」と感じられる仕事が見つけられますよ。
少しでも好きな仕事、興味の持てる仕事をすることで、人生がきっと楽しくなります。
あなたの人生が転職によって楽しく、充実したものになることを願っています。
それでは、また。