「転職しても、年収は絶対に下げたくない。」
でも公務員から民間企業への転職となると、 「未経験だし、年収アップなんて無理では?」「給料下がるなら、妻に絶対反対される…」
そんな不安を感じていませんか?
私も公務員から転職をした経験があるので、その不安はよく分かります。
私は最初の転職活動で、知識も戦略もなく、結果的に年収が大幅に下がってしまいました…
しかし、2回目の転職では以下の2つを実践した結果、年収は約30%アップしました。
- 年収が高い業界を選ぶこと
- 2社以上から内定を取り、年収交渉を行うこと
この記事では、
✔ 公務員が転職で年収を上げるための現実的な方法
✔ 逆に年収が下がってしまう転職の落とし穴
✔ 転職初心者でも実践できる「戦略と準備」
について、私の体験談とあわせて詳しくお伝えします。
「転職で後悔はしたくない」
そう思っているあなたにこそ、読んでほしい内容です。
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「年収は下げたくない」公務員が転職で後悔しないための第一歩

年収30%アップを実現できた転職。その前に私が失敗したこと
最初にお伝えしておきたいのは、私は「最初から転職がうまくいった人間ではない」ということです。
むしろ、公務員から最初に転職したときは、転職に対する知識も戦略もありませんでした。ただ「公務員を辞めて、自分のやりたいことを仕事にしたい」という思いだけで転職を決め、年収が150万以上も下がってしまいました。
最初の企業に転職した結果をまとめると、
- ・年収は前職(国家公務員)よりも150万円以上ダウン
- ・同僚や上司は良い方ばかりで年代も近く、話しやすくてパワハラはゼロ
- ・仕事の裁量が大きく、やりがいは公務員のときより大幅アップ
という感じで、年収以外の面においては、転職自体には満足していました。ただし、
年収がなかなか上がらなくて、上がっていく生活費に給料がついていかない…
という状況になってしまいました。
この経験から学んだのは、
- ・「やりがい」だけでは家族は養えない
- ・年収は絶対に妥協してはいけない条件の一つ
この2つでした。
一度下がった年収を昇給で取り戻すのも大変だもんね…
子どもがいる人にとっては、これから増えていく食費や学費に対応するためにも給料は下げないほうがいいです
私の経験から言えることは、年収ダウンの転職は基本的にやめておいたほうがいいということです。続いて、私が2回目の転職で年収を上げた方法をご紹介します。
転職で年収を上げるための2つの具体戦略

再び転職を考えたとき、私は明確に「年収アップを狙う」という軸を持ちました。
そこで実践したのが、以下の2つです。
- 年収が高い業界を狙う
- 2社以上から内定を獲得し、年収交渉を行う
この戦略がうまくハマり、2回目の転職では年収が約30%アップ。
転職して残業時間も減って、何より「お金の不安から解放された安心感」が大きかったです。
この年収アップのために実践した2つのことについて、次から具体的な方法をお伝えしていきます。
①年収が高い業界を狙う
民間企業の年収は、公務員と違い「業界によって大きな差」があります。
転職サイトDODAの2024年度の調査では、業界によって平均年収が約130万円も違うことが分かっています。

(出典:DODA「年収の高い業種(業界)は?平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】)
このように、業界選びだけで年収に100万円以上の差がつくことも珍しくありません。
だからこそ、転職で年収を上げるためにはまず「高年収業界を狙う」ことが近道なんだね
ただし、「給料が高ければどこでも良い」という考えでは、せっかく転職しても長続きしません。自分の興味がない分野で時間の大半を使うのは苦痛です。何より頑張る気力がわかないので、成果も出ません。
民間企業では成果を出さないと、昇給がゆっくりだもんね…
実際に応募する業界は、以下のどちらかを軸に選ぶと成功しやすくなります。
- 自分が興味を持てそうな業界(働きがいがある)
- 公務員としての経験や強みが活かせそうな業界(スムーズに適応できる)
- 公務員からの転職者の実績がある
たとえば、霞が関で政策調整や交渉をしていた人であれば、コンサル業界やシンクタンクとの相性が良いですね。県や市で公共工事の発注や監督をしていた方なら、建設業界も発注者側の視点が分かるので強みが活かせる業界です。
窓口業務とかやってたから、これといった業界がない場合はどうすればいいの?
就職してからの業務だけじゃなく、学生時代から興味がある分野でもOKです!
「自分が何をやりたいのか」「公務員だったときに面白かった仕事内容は何か」など、自分自身について深堀りしていくと、目標とする業界が見つかっていきます。一人で考えていてもなかなか進まないので、私はChatGPTを使って相談相手になってもらっています。
相手が人じゃなくてAIなので、恥ずかしくもなく、時間も気にせず相談できます!
お金に余裕があれば、コーチングを受けるのもいいと思います
②2社以上から内定をもらい、年収交渉をする
年収交渉というと、公務員の方にはなじみがない言葉かもしれません。公務員なら給与テーブルが決まっていて、同じ年に入庁した人ならだいたい同じ給料をもらっていますからね。
多くの転職者が見落としがちなのですが、内定をもらった後に企業と自分の年収をいくらにするか、自分で交渉をすることになります。
企業との交渉力を持つために最も効果的なのが「複数内定を得ること」です
なぜかというと、企業が提示する年収は、基本的に以下の2つの金額をもとに決められます。
- 現在の年収
- 他社が提示した年収
つまり、公務員として年収600万円なら、それだけを基準に提示されることが多いです。もし別の会社から「650万円」の内定が出ていたとしたら、それを材料にこう交渉できます。
A社からはこの年収条件を提示されています。御社で働きたい気持ちは強いのですが、年収面でご検討いただくことは可能でしょうか?
私が2回目の転職で使ったのがこの方法です。私はこの方法で、第一志望から、他の内定先から提示された年収を上回る金額で提示頂けました。
こうした交渉が可能になるのは、比較材料があるときだけです。2社以上から内定をもらっていれば
- ・企業側にとっては「他社に取られるかもしれない」となる
- ・あなた自身は「条件に納得できなければ断る」という余裕を持てる
という、交渉に有利な立場になります。
だからこそ年収を上げたいなら、2社以上の内定を同時期にもらえるよう、40以上の応募をすべきです。「なぜ40社も応募しなきゃいけないのか」については次から詳しくまとめていきます。
年収を上げるためには「数を打つ」ことも重要

なぜ2社内定を目指すなら40社以上応募が必要なのか
年収を上げるための「戦略的な業界選び」と「年収交渉」について解説してきました。ただし、年収交渉を有利に進めるには前提条件があります。
それは「40社以上の企業に応募して、2社以上の内定を得ること」。
そんなにたくさん応募しないといけないの?
と思うかもしれませんが、応募しても落とされまくるのが転職活動の世界。
マイナビ転職の実績によると、1つの求人に応募して内定を得られる確率は4%~5%という結果です。(出典:マイナビ転職)
つまり、1つの内定を得るためには20社から30社の求人に応募しなくてはいけません。そして、2社以上の内定を獲得するためにはその倍、つまり40社から60社の求人への応募が必要になります。
だから40社も応募しなきゃいけないのね…
公務員から民間への初めての転職なら、さらに内定を得られる確率が下がる可能性もあります。
初めての転職活動で進め方も分からないもんね…
この数を聞いて「多すぎる」と感じる方もいますよね。私も初めて転職エージェントに「とにかく応募数を40以上にしてください」と言われた時、「そんなに応募できないよ…」と思いました。
でも、ここで数をこなさないと、1社しか内定が出ず、交渉ができない状態に陥ります。
その結果、「条件に納得できないけど、ほかに選択肢がないからこの会社から内定を受けるしかない」という状態になり、年収アップどころか年収ダウンを受け入れる転職になりかねません。
1人では正直キツイ。転職エージェントを武器にしよう

40社〜50社の企業に、求人を探して応募して、書類を送り、面接日程を調整して……
これを1人でやるのは、ほぼ不可能です。
平日の昼間は働いてるし、残業もある…家に帰ってからはご飯食べて寝るだけ…
土日も平日にできなかった家事や育児、子どもの習い事の送り迎えとかで時間が取れないもんね…
そこで活用すべきなのが、転職エージェントです。
転職エージェントを使うことで、
- 自分の希望に合う求人をピックアップして紹介してくれる
- 応募書類の添削や、面接対策をサポートしてくれる
- 面倒な日程調整や企業とのやり取りも代行してくれる
など、自分の負担を最小限にしながら、応募数を最大化できます。
しかも、内定をもらった後の年収交渉も代行してくれます。「これくらいの給料は欲しい」とは、これからお世話になる会社に対して求職者からは言いづらいことを代わってくれるのはありがたいもの。直接お金の話をしづらいという人にとっても、非常に心強い存在です。
おすすめのエージェントと使い方のコツ
私が実際に使った3社は以下で、このなかでオススメできるのはリクルートエージェントとDODAです。
- リクルートエージェント
- DODA
- エンエージェント
ちなみに、公務員から民間へ転職するときに使ったのがリクルートエージェント、民間から民間へ転職して年収アップを実現してくれたのがDODAでした。
2社をオススメするのは、次のように圧倒的に求人数が多いからですね。
エージェント名 | 求人数 | 備考 |
リクルートエージェント | 約76万 | 公務員から転職する時に使用 |
DODA | 約29万 | 2回目の転職活動で使用 |
エンエージェント | 不明 | 面接まで進めば内定取れる確率高そう |
3つのエージェントを使った率直な感想、転職エージェントの選び方などについては以下の記事でまとめています。どのエージェントに登録すればよいか迷っている方はこちらをご覧いただければ幸いです。
なぜエンエージェントをオススメしないかも、私の経験からまとめています。自分に合わないエージェントを間違って選ばないためにも役に立つかと思います。

【まとめ】年収を下げない転職に必要なのは「戦略」と「準備」

「公務員から転職しても、年収は下げたくない」
これは多くの方が持っている本音ですよね。特に、家庭を持っている方にとっては、年収が下がると生活レベルも下がってしまい、家族に迷惑をかけてしまいます。
この記事では、私自身の失敗と成功の経験を踏まえながら、
- なぜ年収ダウンの転職は後悔につながるのか
- 年収アップを実現するために必要な2つの戦略
- 複数内定を得るために応募数と転職エージェントの使い方
について詳しく解説してきました。
改めて、年収を下げない転職をするために大切なポイントは次の2つです。
- 年収が高い業界を狙う
- 40以上応募し、2社以上の内定を得て、比較・交渉する
人生で数回しかない「転職」という大きな決断。公務員の方は私のように、就職活動時も民間企業への応募は経験が少ない方が多いと思います。
だからこそ、焦らず、でも遠慮せず、自分の価値をしっかり主張できる準備をして挑んでください。
この記事が、あなたの後悔しない転職の一歩になれば幸いです。

